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FAIRY TAIL ―Memory Jewel―
妖精たちの○○な日常 vol.1
S t o r y 1 4 存在証明
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―隠れ家―

「……え?………」
「あ、やっぱり……あの時の……」

目の前に立つ、暗めの青色の髪に同色のとろんとした大きな垂れ目の少女の姿にエメラは言葉を失った。

「お前は……!」
「あ……」

グレイも少女の姿に目を見開いた。少女の方もグレイのことをちゃんと覚えているようだ。

(……何で、どうしてこの子が……こんなところにいるの………?)

結論は目に見えていることをエメラも理解しているが、認めたくなかった。自分と同い年くらいこの少女が、指名手配されている事実を―――――。

「……知り合い、か?」
「うん。前に、道案内してくれた。」

未だに少女に手を掴まれたままの男が問うと少女はコクリと頷く。

「あっれ?もしかして……ルーシィとコテツか?」
「えっ!?……あ。」
「君は……!」

ふいに名前を呼ばれたルーシィの驚嘆の声を上げながら声が聞こえた方に視線を動かすと、視界に捉えた目の前の姿に目を大きく見開いた。その隣でコテツも同様に黄玉(トパーズ)色の瞳を瞬いた。

「よっ!久しぶりだな!……てか、何でここにいるんだ?」

かけていたオレンジ色のレンズのゴーグルを額に上げながら顔を覗き込むその顔は、見間違えるはずもない、あの時の「英雄(ヒーロー)」だった。

「……お前も、知り合いなのか?」
「あぁ。以前にちょっとな。」

鼻をこすりながら「英雄(ヒーロー)」の少年は笑う。

「あれ?よく見たらウェンディちゃん?」
「え?」

名前を呼ばれたウェンディが顔を上げると、栗色の長い髪を低い位置でツインテールに結わえた少女が小首を傾げてウェンディのことを見つめていた。
ウェンディはというと……

「…え、え〜……っとぉ〜………?」
「アンタ、知り合いなんじゃないの?」

隣で呆れたシャルルの言葉を聞きながら見覚えが無い少女の姿を必死に思い出そうとするが、ウェンディは一向に思い出せないでいた。

「あ、そっか。この姿じゃ誰だか分からないよね。」

パンと手を叩き一人納得した少女は、大きく息を吸い込むとその口から美しいソプラノを奏で始めた。

「♪〜〜〜〜〜 ♪〜〜〜〜〜」
「……綺麗な声。」
「あぁ……。」
「この歌声……!」
「まさか……!」
「あン時の……!?」

歌声を聞いたルーシィとエルザは感嘆の声を漏らし、二人とは対照的にウェンディ、シャルル、イブキは驚嘆の声を上げた。
歌い終えると、少女の体が淡いピンク色の柔らかい光に包まれた。そして光が消えると、そこにいたのは栗色のウェーブのかかった長い髪に青い瞳、ピンク色のティアードワンピースを着たあの時の少女だった。

「やっぱり、あの時の……!」
「ふふっ。思い出してくれて嬉し
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