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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica2-A特殊機動戦闘騎隊〜The 0 th Extra Force〜
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まずルミナの背中をポンと叩くと、瞬きの間にその姿が掻き消えた。次いでクラリス、ミヤビ、ルシルと転移させてった。次はわたしだ。わたしに振り返った先輩から伸びる右手が、ポンッとわたしの肩を叩いた。

†††Sideイリス⇒ルシリオン†††

シャルの設立した特務零課――特殊機動戦闘騎隊に副官として入隊してから早1年半。今日も今日とて本局の荒事担当として、管理世界を飛び回る日々。今回は軌道エレベータを占拠したという馬鹿どもを殲滅するため、アンバー地上本部からの要請でやって来た。

『こちらナイト2。配置完了』

俺が任されたのはエレベータで一番重要なエリアである管理室。10人の施設管理人を人質に取る5人の実行犯を捕まえることが任務だ。元特捜課の先輩であるクララのスキルで監視カメラの死角である、管理室前のT字通路の段ボールの山の陰に転送された俺は、念話で同様にそれぞれの持ち場に転送されたシャル達に伝える。シャル達からも『配置完了』との報告を返された。

『各騎。すでに脱出できてる施設関係者が各ドアを外部からのハッキングで開く。ハッキングが完了し、ロックが解錠されると同時にドアが開くから、それと同時に突入、被疑者を逮捕という流れで。じゃあカウント30!』

シャルのカウントに耳を済ませ、『――5、4、3、2、1、突入!』という号令に合わせて物陰から跳び出す。ロック中を示す赤ランプから解錠を示す青ランプへと変わったドアが両側にスライドする。開け切っていないドアの間を縫うように入り込む。

「(被疑者5名を視認)・・・カムエル!」

――闇よ誘え(コード)汝の宵手(カムエル)――

新幹線の総合指令所のようなデスク並びと空間モニターがずらっと並ぶ、台形状の管理室の一番奥。空きスペースの床に正座させられたうえ両腕を後ろ手で縛られ、布で目隠しをされた管理人10人と、彼らに銃口を向けている被疑者5人の姿を視認。しっかりとこの目で確認して、連中自身の影を利用して発動した影の触手で、「っ!? な、なんだこれ・・・!?」反撃の隙すら与えずに簀巻きにしてやった。

「管理局だ。変に抵抗せず大人しくしていれば、痛い思いは済むからそのつもりでな」

「銀髪に紅と蒼の光彩異色・・・!」

「お前はまさか・・・!」

「軍神ルシリオン・セインテストぉ・・・!」

「何でそんな大物が出てくんだよ!?」

「終わりだ・・・」

被疑者たちが俺を見て顔を真っ青にし、ガクッと項垂れた。はやては歩くロストロギア、なのははエースオブエース、リアンシェルトはトップエースなどという、その局員を示す二つ名のようなものがあるわけだ。そして俺の二つ名は軍神。任務先で1対多数戦を繰り広げることも多く、その様を目撃していた現地局員たちからそう呼ばれ、
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