その23
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らせる事に繋がるならばなおさらだ。
まあ、もっとも、アイツが仕掛けてくるのは他愛もないガキの悪ふざけ程度の不利益なんだが、それが敵の姦計末のものだったとしたらとするとぞっとしない。
普段からこういう緊張感を養う事を忘れさせない関係というのは、やはり悪くない、と思い直す。
そうなると、ナルトの存在を認める事に繋がりそうで、ナルトを認めてしまうと自分の何かが変わってしまいそうで、変わってしまう事に恐れと不快感をオレは感じた。
そして、感じた事を認めるのにも嫌気がさしたオレは、感じた事をシカマルの話のせいだという事にして、それまで考えていた事の一切を放棄することにした。
「話はそれだけだな?」
「おう。手間取らせて悪かったな」
「別にいい」
同意を得たオレは、無言で踵を返した。
シカマルとの話はこれで終いだと言外に突きつけて。
そうして戻った教室で、まさかナルトの奴が、昨日の今日で九尾を開放しそうになって胆をつぶす事になるとは夢にも思いっていなかった。
オレがちょっとでもナルトから目を離すと、コイツは何をやらかすか知れたものではなくて、そのせいで昔聞いた母さんの言葉だけではなく、この時に聞いたシカマルの話すらも、自分の頭から離れなくなるだなんて、ナルトとオレを取り巻く現状に苛立ちを抱えていたこの時のオレは、微塵も思ってはいなかった。
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