その23
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が回る。
下手な事を言えば此方が不利になる。
秘密を気取ったこいつをどうすべきか、自然と眉を寄せて検討していると、シカマルはこれからが本題だと言わんばかりに切り込んできた。
「だが、お前の口からこいつに付いての真偽は聞きたくない。どうせ、里の機密や暗部が絡んでんだろ?めんどくせー事に巻き込まれんのはごめんだぜ」
らしいと言えばらしい言い草に、納得と違和感を同じだけ感じた。
普段の物臭な態度からは思いつけないが、シカマルは意外と頭が良い。
そこまで理解していて、それを口にする危険性に気付いていないはずがない。
それなのに、それを敢えてオレに口にした理由はなんだ?
シカマルの真意を探ろうと目を眇めれば、どうやら睨み付けるような表情になっていたようだった。
「そんなに睨むなって。オレはただお前に言っておきたい事があるだけだ」
「何を言いたい」
焦り、オレに友好的な態度を示そうとするシカマルにオレは苛立つ。
いらつきを隠さず吐き捨てれば、シカマルは大袈裟に天を仰いで溜め息を吐いた。
「だから、そんな怒んなよ。前置きくらいちゃんと言わせろ!何を言いたいのか分かんなくなんだろーが」
ぼやき混じりに頭に手を当て、億劫そうにあげられたシカマルの抗議の言葉を、鼻で笑ってそっぽを向く。
シカマルはオレのそんな態度に再び溜め息を吐いた。
「っんとに、お前ら二人ともすげーめんどくせー。しかもめんどくせー所がそっくりだぜ。何なんだよ、お前ら一体」
ぼやきながら億劫そうに顔を反らして頭をかいているが、それは此方の台詞だ。
不快さを隠さず、間髪入れずに切り返す。
「それはこっちの台詞だ。そんな事言うためにオレを呼んだのか?」
「違うって!あー、もー、めんどくせー!もう良い!知るか!!黙って聞けよ、サスケ!」
余りの面倒くささに開き直ったらしいシカマルが、このオレに命令してきた。
思わず反射的に眉をしかめる。
そうして、続いた言葉に呆気に取られた。
「オレは正直、お前にとって、ナルトの奴がどんな存在か、なんて事には興味はねえ!けどな、めんどくせーが、お前もナルトも一応はオレ達の里の仲間だしな。知らねー振りして放っておく訳にもいかねえんだよ!」
少なくとも普段のシカマルを知っているからこそ、シカマルの今の言葉が意外過ぎて拍子抜けする。
そんな言葉を臆面もなく口にするような奴だとは思わなかった。
いつもいつも興味なさげに退屈そうに、周囲の人間を眺めるだけの、何もする気の無い日和見な奴だとばかり思っていたのに。
呆気に取られたオレの前で、シカマルは自覚のあるらしくなさに照れたらしく、耳を赤くしながら落ち着き無く視線をさまよわせながらまくしたてた。
「良いか、サスケ!お前、ナルトを守る
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