第二章
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家に戻った、だがその途中でだ。
ふと通り道の右手にあるパチンコ屋に目がいった、見れば彼が好きなアニメや特撮のパチンコ、パチスロのポスターが貼ってあった。
興味は出た、だが。
彼はパチンコ屋に向けかけたがそれよりもだった、今は買った漫画やライトノベルを読みゲームを楽しみたかった。それでだ。
足の方向を戻してそのまま部屋に帰った、そうしてそうしたものを楽しんで暇を解消した。そのうえで。
後日バイト代が入って夜に大輝と食べ飲み放題の居酒屋で飲み食いをしながらその日のことを何でもないといった調子で話した。
するとだ、ビールをジョッキで飲んでいた大輝はそのやや切れ長で鋭い目を強張らせた、髪の毛は銀髪だがアメリカ人の父親のものを受け継いでいる。細面ですっくりとした顔で背は一八〇あり痩せた身体をシャツにジーンズという服装で覆っている。その彼が言うのだった。
「まずかったかもな」
「まずかったって?」
「パチンコ屋に行ってたらな」
彼が洋祐に言うのはこのことだった。
「のめり込んでいたりしてな」
「依存症か」
「そうなっていたかもな」
「そういえば」
洋祐はロックの焼酎を飲みつつ応えた、二人でソーセージや卵焼きや枝豆を食べている。食べ飲み放題なのでそうしたものは好きなだけ好きなものを食べている。
「そんな話あるしな」
「若ししたらな」
「はじめてパチンコをしてか」
「それでのめり込んでな」
そうしてというのだ。
「大変なことになっていたかもな」
「借金とか何とかか」
「ギャンブルはそれが怖いからな」
大輝は洋祐を見つつ話した。
「まして御前結構のめり込むな」
「漫画でもゲームでもな」
「だったらな」
「ギャンブルはか」
「しない方がいい」
洋祐の性格を考えればというのだ。
「ましてパチンコとか競馬は簡単に出来てな」
「のめり込んでか」
「よく借金とか作る人いるからな」
依存症になってだ。
「だからそこで足と止めてもな」
それでもというのだ。
「家に戻ってな」
「よかったか」
「そう思うな、俺は」
「そうだな、僕も自分の性格を考えると」
洋祐も自分の性格はわかっているつもりだ、確かに漫画でもライトノベルでもゲームでものめり込む、今飲んでいる酒も飲みはじめたら徹底的に酔うまで飲む。
「その方がいいね」
「ギャンブルは怖いんだ」
大輝はまた依存症の話をした。
「だからな」
「最初からするべきじゃなくて」
「そしてな」
「あの時家に帰って」
「本当によかったか」
「そうだよ、若しあの時パチンコ屋に入っていたら」
その時はというのだ。
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