第50話 翠屋でお手伝い
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「翠屋〜翠屋〜………ねえ好きなだけ食べていいんだよね?」
「ああ、そうだよ」
「うふふ、先ずは何から食べようかな…………」
取り合えず早めにセインとの約束を叶える為にセインを翠屋に連れていくことにした。
ちなみに一緒に来ているのはキャロ、ルーテシア、夜美とディエチである。
ライは「暑いから行かない、でもお土産は買ってきてね!」と言っていた。
ノーヴェは「チンク姉が帰ってくるから出迎えるんだ!」と言っていた。
星は「ここ暫く掃除をしていませんでしたので今日は徹底的にやります!!あっ、私はストロベリーレアチーズケーキが食べたいです」と言っていた。
ストロベリーレアチーズケーキ なんてあったっけ?
とまあこんな感じで5人と来ることになったのだ。
えっ?ウェンディ?
「いやっス!私も行きたいっス!!」
「ダメです、ウェンディは今日一日私のお手伝いです」
「いやっスー!星姉は恐いっスー!!」
星に捕まっていた。
まあ、頑張れ……………
「おっ、見えたぞ、あそこだ」
「わあ…………何か洋菓子店っぽい」
いや、セイン…………洋菓子店なんだけど。
「今日は結構混んでいるみたいだな」
「そうみたいだな」
夜美の言葉に俺は頷いた。
時間は午後の2時、少し来る時間が悪かったかな…………
「空いていればいいのだけど………」
「そうだな………」
こんな真夏日に外で待つことだけは勘弁して欲しいな…………
「何とか座れそうだな」
中を軽く覗いてみるとちらほら空いている席はあった。
これなら待たずに座れそうだ。
そう思い、俺が先頭で店に入った。
「いらっしゃいませ〜!」
「こんちわ〜空いてる席ありま…………」
俺はその先の言葉が出なかった。
なぜなら…………
「な、なんで零治が………」
メイド服を着たアリサが目の前にいたからだ。
パシャ。
俺は無意識に携帯のカメラでアリサを撮っていた。
「あ、アンタ……………」
「ち、違う!!これは無意識に…………」
「いっぺん死ね!!!」
アリサが繰り出した右ストレートを俺はもろに喰らった……………
「ったく、いきなり殴ることもないだろうが………」
「何よ、アンタが悪いんじゃない」
「大丈夫?零治君」
「サンキュー、すずか」
俺はすずかが持ってきてくれた氷袋で殴られた右頬を冷やしている。
お陰さんで俺はまだケーキはおろか、コーヒーさえ飲めていない。
「しかし桃子さんは…………」
桃子さんの思い付きで店のウェイトレスがコスプレする事はよくある。
現に俺は美由希さんがコスプレ
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