第50話 翠屋でお手伝い
[5/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ない様子だ。
「それじゃあ次は私が行くね。夜美見ててね、お手本を見せてあげるから!」
そう言ってセインが新たに来たお客さんの所へ走っていった。
「なあ夜美、俺はぶっちゃけ一番セインが心配なんだけど………」
「奇遇だな、我もだ………」
「零治君、注文が入ったから中に来てくれ」
「了解っす」
俺も士郎さんに呼ばれて中に入った。
セインは早速、メニューを見ているお客さんの所へ向かった。
「いらっしゃいませ!!ご注文はお決まりですか?」
「いや、まだだけど………」
「そうですか、私のオススメだとこのデラックスフルーツパフェは美味しいですよ〜。沢山のフルーツと冷たいアイスがマッチして、しかもかなり大きいのにこの値段!!どうですか?」
「どうですかって言われても………」
「じゃあ、こっちのこのケーキは…………」
「すみませんでした!!ご注文がお決まりになりましたらお呼び下さい!!」
かなりヒートアップしそうなセインを慌ててアリサがキッチンに連れ去った。
「お客さんに無理やり買わせようとしたらダメでしょうが」
「いや、ただ単にオススメを紹介しただけだよ…………」
「いちいちそんな事やってたらきりがないでしょうが!そういうのは頼まれたときだけでいいの!!」
「アリサさん恐いです…………」
「ツンデレ………?」
「違う!!」
ルーテシアに素早くアリサが突っ込んだ。
「アリサちゃん、抑えて、抑えて………」
「どうした、大きい事を言った割には大した事ないではないか」
「なんだとー!!じゃあ次こそ私の本気を見せてやる!!」
そう言ってまたホールに飛び出すセイン。
「ああ!!もう勝手に行っちゃダメだって!!」
アリサも慌てて付いていく。
「アリサちゃん、頑張って…………」
「ちょっと夜美ちゃんとすずかちゃん、片付けが足りてないからこっち手伝って!」
「「分かりました」」
美由希さんに呼ばれて、夜美とすずかも片付けへと出ていった。
「オムライス出来たぞ!!」
「はい、今行きます」
ちょうど近くにいたディエチに注文のオムライスを渡す。
「18番テーブルな」
「はい」
そう言ってディエチはオムライスを受け取り、18番テーブルへ向かって行った。
「………………」
「どうしたんだ?レイ」
「ああ、夜美…………」
近づいてきた夜美にそう言って再びディエチを見る。
「どうしたのだ、ディエチをずっと見て…………はっ、まさかディエチに恋か!?」
「違う。まあ綺麗だけど………ってそうじゃない。ディエチっていつも冷静だ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ