第50話 翠屋でお手伝い
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ふむ、料理については普段作っているものと余り変わらないな。
俺が担当するケーキやパフェは、殆どトッピングで良いみたいだからそこまで難しく無さそうだ。
「それじゃ、早速取りかかるか」
俺は早速作業を始めた。
「と、こんな感じかな。簡単に言えば、注文を受けとる、オーダーをキッチンに伝える、出来た料理とケーキを持っていく位ね。あ、あとキャロちゃんとルーちゃんは基本、出来た料理を運んだり、片付けをしてくれるだけでいいから」
美由希さんの説明も終わり、いざ本番というときに夜美が申し訳なさそうに口を開いた。
「この衣装じゃないと駄目なのか………?」
夜美達もアリサとすずかと同様のメイド服を着ている。
「駄目だよ、この衣装を売りにしているんだから。一人だけ逃がしはしないよ。私だってこの年で着るのは恥ずかしいんだからね!」
そう美由希さんにきっぱり言われ、夜美は何も言い返せなかった。
「い、いらっしゃいませ」
「ませ〜」
「ル、ルーちゃん、ちゃんと言わないと駄目だよ!」
すずかが慌ててルーテシアに注意する。
二人は会計を済ませた机の片付けをしていた。
そんなとき、おばさんが話しかけてきた。
「あら可愛い店員さんね、お手伝い?」
「は、はい!」
「偉いわね〜私の息子もこれくらい礼儀のいい子だったらねえ…………大変だと思うけど頑張ってね」
「はい、頑張ります!」
「頑張る〜」
おばさんは返事を聞いて帰っていった。
「誉められたね」
「うん………」
「もっと頑張ろっか!」
「頑張る!」
二人は更にやる気を出して頑張るのだった。
「ちゅ、注文はな、何になさいますぅ?」
いつもの夜美ではありえない口調でお客さんに話しかける。
俺は手が空いたのでその様子を見ているが、随分上がってるな。
「えっ!?そ、それじゃあ、取り敢えずコーヒーとシュークリームを」
「は、はい!承りました」
「承りました!?」
「はっ!?か、かしこまりました!!」
そう言い残して夜美はその場から逃げるようにキッチンに走っていった。
「アハハハハ!!う、承りましただってさ!!」
「夜美ちゃんの慌てっぷりも可愛いわね〜」
大笑いするセインと娘を見るように夜美を見る桃子さん。
「う、うるさい!!ウェイトレスなんて初めてで緊張しただけだ!!」
「まあ頑張れ夜美」
「レイ…………代わってくれ…………」
「お前料理出来ないだろ」
「うっ…………」
「いや、あえてそういうのもアリよ夜美ちゃん!!」
サムズアップして夜美に言う桃子さん。
夜美は納得いか
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