写す瞳
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すぐに門番のいない城門から城の中に入って行く
「全員死んでる」
城の中に入って驚いたのは倒れてる人間が全員生き絶えている事だ。これは犯人と戦う事も想定しなくてはならないとハルマは気を引き締める
5階からなるこの城の構造は把握してはいない為、四体の影分身を出し、本体は5階に向かう
影分身の一体が3階に着き、中を探索していると火が燃えている箇所があちこちに見える。まだ生きている人間もいるようで、火の先にありや部屋から女性の声が聞こえ、ハルマは印を結んでいく
「水遁・水乱波の術!」
ハルマの口から大量の水が放たれ、火を鎮火する。そのまま扉を開けると三人の女性がいた。彼女達に駆け寄るハルマは何があったか問い掛ける
「大丈夫か?何があった?」
年長者らしき女性が首を横に振り、答える
「詳しくは分かりません。ただ突如、何者かに城が襲われ・・・」
彼女達はおそらく知らないだろうと予想を付けたハルマは彼女達に元々この城へ来た理由である刀の場所を問う
「そうか。刀がどこにあるか分かるか?」
「刀なら5階に」
「そうか。分かった。早く下に降りるんだ」
彼女達が下へ降りたのを確認すると分身は術を解く
5階に行った本体は辺りを見渡す。一面が火ついている。それを水遁で消しつつハルマは前へ進む
「この階か」
影分身には経験値のフィードバックという特性がある。分身を解いた時、残りの分身や本体に情報が還元されるのだ。それによってハルマは刀のある場所を知る事が出来たが、気になるのはこの先にある気配だ。不気味な気配にハルマの警戒は高まっていた
「(刀よりも先に気配の方へ行くべきか。火事を起こしたのは多分奴だ)」
少し進んで部屋を開けるとそこには燃える部屋の中、縄で縛られた恰幅のいい老人と男性の二人に彼らに刀を向けるダイゴの姿をハルマは確認する。大広間らしき部屋の柱に縛られた二人を見た瞬間、ハルマは袖から巻物を取り、開く
口寄せされたクナイを取り、ハルマは投げる。避けられたものの、意識をこちらへ向けさせる事は出来たようだ。顔がハルマを見つめる
「何者だ?」
ダイゴの掠れた声でハルマに問い掛けるが、ハルマは軽く笑ってダイゴに質問を返す
「あんたこそ何者だ?」
「知る必要はない・・・・お前は死ぬ」
そう言い、迫るダイゴはハルマに剣を振るう。屈み込み躱したハルマはそのまま足に蹴りを放つが、ダイゴは後ろに大きく跳ぶ事でそれを躱した
「よく躱した。だが、次はない」
ダイゴが刀を捨てて印を結ぶ
「火遁・豪火球の術!」
「水遁・水龍弾の術!」
等身大の火の球と龍を模った水が激突する。互角のように見えたが、直後ハルマの放った水
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