終焉 -正義は英雄か、それとも影の英雄か-
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atulations!》の文字が頭上に浮かび、歓声の声が上がった。
それと同時に俺の目の前にウィンドウが現れる。
その内容は─────
《ロストファルコン・ファイナルの討伐おめでとうございます。私はこの世界を操作しているカーディナルです、茅場晶彦とは関係無いので以下の文をお読みください。》
そう書かれてあるメッセージの続きを読むためにスクロールする。
《貴方はユニークスキル『一刀流』・『暗殺術』をお持ちです、その二つはこの世界の本当の最終ボスが持つスキルであります。それが貴方が持つユニークスキルとなりバグとなったため、その修正のために貴方にはアインクラッド『第100層ラストボスモンスター』となって頂きます。》
──………本当になったのか……?
以前、俺の元には今は亡きヒースクリフからメッセージが1通だけ届いていた。
それはバグが生じ、俺がプレイヤーではなくボスモンスターへと変わってしまうかもしれないという連絡。
本来、暗殺術は誰にも渡らない物だったらしい。
だが、それが俺の元に来てしまった事によりバグが生じた。
そのメッセージを読み終わると俺のHPバーの上にあった『Raia』という名前が『Prince of Darkness Raia』へ、今で晴嵐のコートを着ていたはずなのに、黒色のコートへ。
愛剣も見た目は同じなのに変わっていた。
ウィンドウを操作し見てみても、全く知らない装備達。
HPバーは5本へと増え、もうプレイヤーでは無くなっていた。
そんな俺に気づいたのかアスナが近付いてくる。
「ライ…くん…?」
「来るな!」
俺は近づくアスナから離れ、怒鳴った。
「………キリト。」
俺は以前、キリトに質問された。
『ライアお前………ラスボスなのか……?』
何故その考えに辿り着いたかは分からないが、俺はキリトにしか頼めないと心の底から思った。
「……なんだ?」
「デュエルしよう、帰還と死を掛けて。」
この場にいる全員が俺の言葉に息を飲んだ。
「お、おい…ライア!お前何言って…!」
「ちょっとライア、冗談も程々に……」
「あ、アンタ何言ってるの…?」
クラインとリズ、シノンが口を揃えて聞いてくる。
ストレアとアスナは黙ったままで、エギルとシリカ、リーファは何が起きているのか分からないという表情だった。
「俺はこの世界、アインクラッド最終ボスモンスター『Prince of Darkness Raia』。もうプレイヤーじゃない、俺を倒さない限り還るのは不可能だよ。」
「………。」
俺は一度目を瞑り呼吸を整える。
──チャンスは一度。
「クライン、エギル。」
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