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提督はBarにいる。
不幸お茶の会・定期総会その1
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「どうって……そりゃあ、格好良くなったとか、凛々しさが増したなぁとか。そんなトコだな」

「……正直、『番長が着てる長ランみたいだな』とか思ったわよね?」

「ぶっ!」

 俺も付き合って飲んでいたウィスキーが、噎せたせいで変な所に入ってきやがった。ゲホゲホと咳き込んで吐き出すと、長門には悪いが、正直に言えば見えてしまった。スケ番ではなく、男の方の番長が着てる服装に。

「まぁ、別に服装についてとやかくいうつもりは無いわよ?本人は気に入ってるし」

 陸奥が言うには、普段は羽織ったりせずにハンガーに掛けてあり、たまに眺めながらニヤニヤしているらしい。想像してみたが正直可愛いよりもキモいと思ってしまった辺り、長門の普段の残念っぷりが窺える。

「それは解った。だが、何で陸奥が落ち込んでんだよ?」

「だって、私も改二になったら着る可能性が高いのよ?アレ」

「あっ……(察し)」

 そういう事か。今までの改二の改装の際には、艦娘の艤装が刷新されるのに合わせて、制服のデザインも変わる事が多いが姉妹艦で同じようなデザインの制服になる事が多い。という事は、陸奥が着る事になるのだ。あの長門が着ているような長ラン(仮)を。

「どう考えたって、私にあの手の格好いいデザインが似合う訳ないじゃない!」

 そう言って嫌な物を流し込むようにグラスに注がれた達磨を煽る陸奥。確かにな……長門は凛々しい感じの美人だが、陸奥はどちらかといえば女性らしい色気を感じる美人だからな。長門に似合っても陸奥に似合うかどうかは微妙な所だろう。

「ま、まぁまぁ。まだ陸奥さんの改二が来た訳では無いですし、まだ希望はありますよ……」

 と、隣に座っている翔鶴が慰め……というかフォローに入る。しかし陸奥はそんな翔鶴をキッ!と睨むと

「姉妹揃って可愛い制服の翔鶴には、この気持ち解んないわよっ!」

 と叫んで泣き出してしまった。陸奥のセンスからすると改二の迷彩塗装も改二甲の紅白のミニスカ弓道着も可愛い制服の部類らしい。




「でもホラ、去年の陸奥さんの浴衣姿!提督も美人だって誉めてましたよね!?」

 チラチラとこちらに視線を送って、フォローしてくださいと懇願してくる若干涙目の翔鶴。仕方無い、助け船を出してやるか。

「あぁ。陸奥はショートヘアだろ?俺の個人的な好みかもしれんが、浴衣とか和服はショートの方が似合うと思うんだよな」

 和服とか浴衣の類いだと、髪がショートやアップになっていると、うなじの辺りが襟元からチラリと覗くだろ?あれがまた何とも色気を感じてな。個人的には浴衣姿は髪の短い女が好きだったりする。

「ホントに?ふふっ、お姉さん本気にしちゃうぞ〜?」

「俺よか歳下の見た目でな〜にが
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