暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1773話
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名称はこの装置の性能を端的に現しているのは間違いない。
 だが、同時に俺の中で転移装置といえば、システムXNやゲートといった物を現している。
 ホワイトスターと繋がった時、この装置を転移装置と呼んでいれば、混乱する可能性もある。
 だとすれば、転移装置以外の呼び名……

「そうだな、これからこの装置は転移装置じゃなくて、駅を意味するターミナルって呼ぶ事にするか」
「ターミナル? まぁ、それらしいし、どうせこのシステムを使うのも私達だけだからいいと思うけど……何で?」
「いや、シャドウミラーには転移装置って言葉が普通に使われてるからな。もしこの世界とホワイトスターが繋がった時、混乱しないようにだ」
「ふーん。まぁ、アクセルがいいなら、いいんじゃない? 私は別に呼び名について拘りがある訳じゃないし」

 こうして、この転移装置の名前は以後ターミナルと呼称する事になる。

「そんな訳で、ゆかりの初体験だな」
「ちょっ! あんた、いきなり何を言ってるのよ! 馬鹿じゃないの!? てか、馬鹿でしょ!」

 俺の言葉に何を……いや、ナニを想像したのか、ゆかりの顔が赤く染まる。
 しかもいつもなら2回言う時と違って、馬鹿でしょと断言すらされていた。

「ああ、そう言えばゆかりは男慣れしてなかったんだよな」
「馬鹿!」

 そう告げると、真っ赤な顔で俺を睨み付けながら炎獣の猫を手にターミナルに入る。
 そして次の瞬間には、ゆかりの姿は消えていた。
 なるほど、端から見ると転移装置以外の何物でもないな。
 レモン辺りがこれを見れば、かなり興味深いと思うかもしれないが……何とか取り外し出来ないか?
 一応、本当に一応といった感じでターミナルに触れて空間倉庫に収納しようとするも、収納は出来ない。
 恐らくだが、ターミナルとこの塔が一体になっているというのが大きいんだろう。

「さて、ゆかりはエントランスに戻ったし、俺はもうちょっと先の様子でも……」

 そう思いながら、影にその身を沈め、3階、4階、5階といった場所にちょっと姿を現そうとするも……

「うん? ……何だ、これ」

 今まで、多くの世界でその猛威を振るってきた影のゲート。
 だが、その影のゲートを使って上層階に転移しようとしても、転移出来ないのだ。
 どうなってるんだ? エントランスからここには、特に問題なく転移出来た。
 実際……
 影に沈み、最初に2500円が入っていた宝箱にある場所にも、問題なく移動出来る。
 だが、それでも3階、4階、5階といった場所には転移出来ない。

「俺が行った事のある場所でなければ、転移出来ない?」

 そう呟くと同時に、今の答えが合っていることを理解する。
 普通であれば全く考えられない事だが、そも
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