暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1773話
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じゃそんな風になってる事が多い」
「……まぁ、アクセルの言いたい事は分かったけど、その辺りはしっかりと私の目で確認するしかないわね」
「ああ。けど、それを確認するにしても、そろそろこの塔から出た方がいいだろうな。何だかんだで、この塔に入ってから……いや、この現象に巻き込まれてから数時間経っている。昨日と同じなら、そろそろこの現象が終わっても不思議じゃない」
「え? もうそんなに時間が経ってるの?」
「ああ。ゆかりの場合は、初めての実戦って事で集中していてあまり実感がないかもしれないが、体力的にも結構消耗している筈だ」

 実際にそこまで動いてはいなくても、命を懸けた実戦というのは、かなりの体力を消耗させる。
 ましてや、ゆかりは普段から戦闘訓練を受けている訳でもない。
 一応弓道部で活動していたとしても、結局のところはそれだけでしかない。
 ……その辺りの事を考えれば、寧ろよくここまで体力が保ったと、そう言うべきなんだろう。
 勿論この塔に初めて挑戦したという事で、ゆかりが緊張して疲れを感じていないというのもあるのかもしれないが。
 それでも、このままだといずれ体力が尽きるのは間違いない。

「そう? うーん、私自身には全くそういうつもりはないんだけど」
「今は緊張とか興奮とか、そういうので疲れを認識出来てないだけだろ。……それに、昨日と今日この現象に巻き込まれたって事は、恐らく明日も明後日もこの現象が起きる可能性は高い」

 もっとも、この現象に巻き込まれてまだ2日だ。
 実はかなりランダムにこの現象が起きるとかであっても、不思議じゃないんだが。
 ともあれ、今日はこれ以上この塔に挑戦するのは止めておいた方がいいのは間違いない。

「ま、そうかもね。アクセルがそう言うのなら、今日のところはこの辺で止めておきましょ」

 意外な……と言えばゆかりに怒られるかもしれないが、塔の探索をそろそろ止めようという俺の提案に、ゆかりはあっさりと頷く。

「てっきりもうちょっと塔の探索をするって言うのかと思ったんだけどな」
「何で? この手の事に慣れているアクセルにとっても、撤退した方がいいんでしょ? なら、わざわざここで私が意地を張っても意味ないじゃない」
「まぁ、そうなんだけどな」

 初めてのダンジョン探索……ファンタジー経験だったが、ゆかりは予想外に冷静に判断出来ていた。
 この辺りの判断力が高いというのは、これからこの塔に挑んでいく上でかなり頼りになる。
 ……まぁ、影の転移魔法を使えば、塔を攻略しなくても毎回好きな場所に移動出来るんだから、そこまでゆかりに負担を掛けるつもりはないんだが。

「とにかく、そんな訳で……ゆかりも、転移装置……」

 そこまで考え、ふと気が付く。
 転移装置という
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