第一節<末の妹と双子>
(原作)ラプンツェル(アレンジ少々アリ)
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が抜け落ちてしまっていました
あれから何年か経ち
荒れ野にやってきた王子
「ここが…彼女の最期の場所…」
両目を失った彼には何も見えません
「〜〜〜〜♪」
「っ!! この美しい歌声はまさか!?」
歌声がする方へ走り出し
「……もしかして貴方様は…王子様…ですか?」
「その声はラプンツェルかい?」
「王子!」「ラプンツェル!」
二人は抱き合います
「っ! 王子、目が…目玉はどうなされたのですか?」
「これかい? これはあの塔から落ちた時にどこかへ落としてしまったみたいでね」
「そんな…そんなことって…」
ポロポロと大粒の涙を流すラプンツェルの瞳を王子はそっとなぞり
「泣かないでおくれラプンツェル。
君の美しい笑顔が見れないのは残念だが、またこうして君と出会えたことだけで私は満足だ」
「でも私は……んっ」
愛し合う二人はお互いの唇を重ね合わせます
偶然か
神の悪戯か
ラプンツェルの涙が王子の目に入ると、王子の目はもとどおり見えるようになったのでした
「見える! 見えるぞラプンツェル、君の美しい顔が!」
「王子! 見えるのですね、見えているのですね!」
その後 ラプンツェルと王子は、双子と一緒に王子の城へと帰り
ラプンツェルは正式に王妃様となり
可愛い双子と愛しい王子
四人で仲慎ましく平和に暮らしましたとさ――
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