第一章<暴食>
お菓子な森(1)
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?」
誰かの 笑い声 歌声
『怖い〜怖い〜赤ずきんちゃん〜』
『でもぉーこの森にはもっと怖い子』
『…がいるもんね〜』
周りを見ると
お菓子な森の木々達が 歌い 踊る
綿あめで出来た 雲
キャンディーで出来た 花
クッキーで出来た 地面
ジュースで出来た 川
意思を持ち 擬人化されて動物たち
歌い 踊り 俺達を挑発する
「わぁ〜い♪」
新しい遊び相手が見つかったことがよほど嬉しかったのだろう
赤ずきんは金色の瞳を
新しい 玩具を買って貰った 子供の様に輝かせ
『ここはお菓子な森〜』
『一度迷い込んだらもう〜 二度と出られない〜』
『魔女に食べられて〜』
『オマエ達はシ――』
「え〜〜い♪」
『イ――んギャアアアアア!!』
「……ぁ、赤ずきんさん。駄目ですよ!
お花さん歌っている途中でしたのに、摘み取っちゃ…」
「え〜なんでー」
せっかく見つけた新しい玩具
遊ばないなんて勿体無い
「サァ……お菓子さん達、アソビましょう♪」
『ヒッィイ!!』
『来るなー来るんじゃねェェェ!!』
お菓子達は蜘蛛の子を散らす様に逃げていく
『や…やめろ! 殺すな! せめて…せめて…』
「えい♪」
『美味しく食べ……うわぁぁぁぁぁぁぁ!!』
元は食べ物だった彼らが望む死は
美味しく食べられること
でも魂しか食さない 赤ずきんにとっては
食材ではなく ただの遊び相手 玩具だ
ここの住人は魂を与えられ 擬人化された
お菓子 と 動物
甘ったるく 吐き気を催す 臭いが充満した
???が治める お菓子で出来た国
"ホールケーキアイランド”
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