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リリなのinボクらの太陽サーガ
思惑のピース
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てこと」

「なるほど、確かに拠点防衛なら一ヶ所に集まってた方が守りやすいか。……じゃああれはその防衛担当の人達?」

「うん」

孤児院の近くにある広場で筋トレを行っているアウターヘブン社の兵士と局員達を指さして尋ね、ケイオスは普通に頷く。なんか「貴様らの上腕二頭筋を破壊するぅぅぅっ!」なんて怒鳴り声が聞こえてくるけど、いくら気合いでも限界はあると思う。

「ん、今日の防衛隊長、かなり苛立ってるね」

「なんでわかるの?」

「あれ見て、孤児院の屋根。風見鶏が焦げてるでしょ? あれ、ニーズホッグの端末兵器が撃ったレーザーがかすった跡」

「うわ、危な! もし直撃してたら孤児院は火事になってたかも……」

「そ。防衛隊長は孤児院を守ることに凄く責任を持ってるから、あんな所に攻撃が及んだことを猛省してるんだと思う。脳筋バカなりに一生懸命なんだ」

「そうなんだ……正直怒鳴り声を聞いてると怖いけど、世の中色んな人がいるね」

そんな風に影の努力を知った私達は孤児院の敷地内に足を踏み入れ、出迎えてきたお婆ちゃんシスターにフーちゃんを預ける諸々の説明をする。この時、子供達は私達を不思議そうな目で見てきていたけど、そのうちの一人の青髪の少女がしばし首を傾げ、「あ!」と声を上げてから小走りでこっちにやってきた。

「あの時の歌のおねーちゃんだ!」

「? 君、どこかで会ったような……」

「スバルだよスバル! おねーちゃんは覚えてない?」

「スバル……? スバル、スバル…………え、スバル!?」

もしかしてシェルターで一緒にいた、あのスバル!? 確かによく見れば、あの時の少女が少し成長したような容姿をしている。まぁ、一度会っただけの子供の顔を思い出せたのは、あの時が月下美人としての始まりでもあったからだろう。そういう意味では、スバルは私が月下美人に覚醒するきっかけを作ってくれた子とも言える。

「うわ〜なんかすっごく久しぶり。まさかこんな所で再会するなんてね」

「私もだよ! ねぇ、今までどこにいたの? 元気だった? 歌は上手になった? ねぇねぇ!」

「ちょ、質問早いよ!? 少し落ち着いて!」

「だって……! だってあの時からずっと会いたかったのに、お父さんとお母さんに探してもらっても、どこにもいないんだもん……!」

「そ、そうだったんだ……寂しい思いさせてごめんね、スバル。こっちにも色々あったんだ」

「いいよ、また会えたから。おねーちゃんと会えたら、ギン姉も絶対喜ぶよ!」

「だといいね。ただ、これからすぐ用事があるから、ギンガと会うのはまた今度になるかな」

そう言ってポンポンとスバルの頭を軽くたたく。せっかく会えたのにあまり話す時間が取れなかったことに彼女は少し不
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