潜入作戦立案
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された品から考えても高いという。ただ、城の方も可能性は高く、どちらも有り得るという事態になっていた
「城に入るの自体は簡単よ。マキトさんから貰った予定表には明日姫様は大名と小茶会を城でするとあるから入城する時に侵入すればいいんだし。付き人が一人だけっていう制約付きだから二人が奪還の方を担当ね」
笑顔でそう話すカナを見てレツがハルマに問い掛ける
「近くで護衛するのは誰にする?」
「カナは白眼で城の中を透視出来るから探索に必要だから俺かレツだな」
火力で言えばどちらも同じだが、二人の戦い方は異なる。しかし、守りながら戦うという状況下においてはハルマの方が適任だというのが彼らの意見だった
「護衛って点ならお前の方が得意だろ?」
「決まりだな。俺が護衛。レツが探索だ」
話を勝手に進める男子陣に呆れつつカナがアサヒに確認を取る。二人が勝手に進んだ時、フォローする役目はいつもカナに回ってくる
「姫様もそれで?」
「はい。構いません」
アサヒも頷き、役割が決まる。彼らはこの夜。行動の確認に余念がなかった
光も届かぬ暗い洞窟。その中に二人の男がいた。一人は筋肉隆々の男 王虎。もう一人は細身の色白い肌が特徴的な茶髪の青年 シリュウだ
「王虎様。新たな任務ですか?」
シリュウがにこやかに笑ってそう問い掛けると王虎は仏頂面のまま、シリュウに告げる
「そうだ。国滅ぼしのな。ダイゴと行け。期待しているぞ。シリュウ」
「はい」
シリュウは穏やかに笑うが、その目に見える狂気の色によってその笑みが恐ろしいもののように普通は感じられるだろう。しかし、王虎にとっては安心出来る笑みだ。狂気の色は闇に染まっている証。自身と同類であるがゆえにそれは期待を寄せる要素にしかならない
「(さて、奴の狂気が国をどんな色に染めるのか楽しみだ)」
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