第五章 Over World
あたしは絶対認めない
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「え、映司さん!?まどかちゃんも!!」
「どうしたの!?」
「・・・・杏子ちゃんが、やられた」
「な・・・・」
午後八時。
準備を進めていたほむらの家に、まどかを抱えた映司が飛び込んできた。
話によればあの後さやかのもとに向かい、必死に説得を試みたようだ。
だが、すでに届く言葉はなく。
映司の協力もあって、かなりの時間耐えながら言葉を投げかけたらしいのだが―――――
「攻撃の手が鈍ったんだ。叫び声が途絶えたんだ。絶対にあれはさやかちゃんだった・・・・なのに・・・」
そう。
彼等の諦めない心は、魔女になったさやかに届いたように見えた。
だが、それまでだ。
元に戻す術がない。しかも、その変化も一瞬で直後にはそのゆるんだ分を取り戻そうとするかのような猛攻を仕掛けてくる。
そうして、限界が訪れた時
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「エージ。あんたはその子を連れて外に逃げな」
「な・・・・バカ言うな!!そんなことできるわけないだろう!!だったら杏子ちゃんも一緒に―――」
「コイツを置いてはいけねぇよ・・・・」
ザシッ、と
槍を地面に突き立てて、しょうがない奴だなと言うように微笑みながら振り向く杏子。
そして魔女が視界に入った瞬間、その体は巨大な腕に捕まれて連れて行かれる。
「杏子ちゃん!!」
「早く行け!!じゃなきゃ、まどかも一緒に死んじまうぞ!!」
そうして、ソウルジェムを握りしめてすべてのエネルギーを収束する。
握られた身体は、もはや感覚がない。
戦いも長引きすぎたし、仮にそれを修復しても、ソウルジェムは濁りきってしまうだろう。
だったら――――
ギュ・・・・
「あたしが一緒に行ってやるよ・・・・さやか・・・・」
ゴ――――ォォオオオオオゥッッ!!
一人ぼっちは、さみしいもんな―――――
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「それで・・・・佐倉さんは・・・・」
まどかをソファに座らせ、翼刀が飲み物を手渡す。
映司は唇をかみしめ、悔しそうに拳を握る。
「映司さん。その・・・・」
「翼刀君・・・俺は・・・また・・・・」
「大丈夫です」
映司の言わんとすることはわかる。
目の前で杏子が自爆したのだ。
魔女を巻き込んで、一緒に。
だが、
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