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世界をめぐる、銀白の翼
第五章 Over World
あたしは絶対認めない
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〜〜〜!!さぁ・・・やぁ・・・・かぁ〜〜〜〜!!!」


「どう?」

「どう?じゃねーだろ!!」

スパン!!


公園の中で、杏子が映司をはたき倒す。

映司がどう?といったのは、まさしく杏子から生み出されたヤミーだ。


生み出されたヤミーは、その人物の欲望を叶えてセルメダルを蓄える。
そしてどんどん協力になり、しだいにすることが大きくなり、やがて欲望が暴走するのだ。

結果、最終的には「こんなつもりじゃなかったのに!!」とヤミーの親を泣かせることになるのだが・・・・



「いや、こればっかりは別に暴走してもいいかなって」

「おい!!」


まあ確かに、少しくらい無鉄砲に突っ込んでくれた方がありがたい。
その方が、どんな罠があるかわかるというものだ。


彼らがいるのは、あくまでも翼刀の結界内だ。
魔女結界はこの公園の中央にある。


そこまで歩いていこうと思っていたのだが・・・・


「お、おぉ、おぉぉおお!?さやか!?さっやか!!さっやか〜〜〜ァ!!」

「あいつのテンションおかしくねぇ?」

「ヤミーって意外と頭いい感じの多かったんだけどなぁ・・・」


ヤミーは暴走して走り回っている。
しかもまだ最初の一歩すら叶えてないのだから、セルメン状態。いうなればミイラ男状態である。

だが、それでも結界に向かって一直線に進んでいる。
走って。


「あいつ大丈夫なのか・・・?」

「さあ?まあ囮だしいいんじゃない?」

「あんたって実はいい性格してるよな・・・・」


そうして、結界にたどり着いた一同。
そこでヤミーが雄たけびを上げ、脱皮するように変貌を遂げた。


「あれは・・・・」

「カマキリ・・・?」

「前に見たのとは違うなァ・・・・カマキリよりも蟷螂、って感じだな」

「とうろう?なにそれ」

「ある話では、雀すら倒すカマキリのこと」

「すげー強そうじゃん!!」


現れたヤミーは、どう見てもカマキリだった。

だがその姿からは、映司の言う通りのイメージしか出てこない。
女性型だが、どうにも武人と言った出で立ちなのだ。


しかも鎌は、鎌と言うよりも手刀に近い感じになっている。


まあ実際にはハナカマキリヤミーであるのだが。



そのヤミーがさらに気合を上げて、結界の中に踏み込んで行った。

二分後


「ウボァァァアアアア・・・・・・」

ゴトッ、ジャララララ!



「ダメじゃねーか!!」

結界からヤミーは帰って来たものの、その場で崩れ落ちて無数のセルメダルに崩れてしまった。
それに対し、やはり映司をド突こうとする杏子。

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