第五章 Over World
あたしは絶対認めない
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ってねーんだ・・・・それまで死ぬなんて、あたしは絶対認めない」
「答え・・・・?」
気にすんな、とほむらに一言返し、部屋の外に足を踏み出す杏子。
と、立ち止まって肩越しに振り返った。
「でもよ・・・・あんたあの子を護るって言うなら、あの子の周囲のすべてもまもらなきゃいけねぇんじゃないのかい?」
「ッッ!!そんなこと――――!!」
「じゃあな」
パタン、と
軽いと音がして、杏子が部屋を立ち去る。
「俺ついて行きます!!なにか決まったら連絡してください!!」
そう言い、バッタカンを置いて杏子を追う映司。
部屋には翼刀とほむらだけが残された。
「あなたは行かないのね」
「俺の本来の目的はワルプルギスの夜だ。それに、映司さんがついていれば問題ないさ」
そう言って、広げられた地図を見る翼刀。
どうして揃えられたのかわからないほどの資料が、ここに有る。
「倒せるのか?」
「一人では決して無理よ。だから、彼女もいっしょに戦ってほしかったのだけれど」
「・・・・実際、杏子ちゃんにさやかちゃんを戻すことはできるのか?」
「それは・・・・わからないわ」
確かに、彼女の言い分もわかる。
魔法少女は条理を覆す存在だ。
ならば、それが出来たところで驚きはしてもおかしいところはない。
だが
「今までにないことよ。そんなことができるなら――――」
「誰かがそれを願い――――魔法少女になるしかない、か?」
「まどかにアイツが近づけば分かるようにしている。心配はないわ」
「だが・・・・」
まどかの性格からして、たとえ相手があのキュゥうべえであろうとも、親友を取り戻す為ならば覚悟を決めるだろう。
それを防ぐために、まどかの周囲にはほむらの簡単な感知魔法のほかにも、カンドロイドが巡回している。
キュゥべえに大した攻撃能力はない。
カンドロイドがいれば、翼刀たちが到着するまでの時間は稼げるだろう。
「それで・・・・ワルプルギスの夜はおそらく、ここから来るわ」
「わかるのか?」
「・・・・統計よ」
「舜さんとかショウさんもそう言ってたな。ほむらちゃん、まだ何か隠してないか?」
「・・・・・」
「ほむらちゃんの魔法は時間操作魔法だ。だったらもしかして――――君は・・・・」
「それがわかっているなら黙って聞いてちょうだい」
翼刀の言葉を遮り、ほむらが言葉を続ける。
話したくないならいい、と翼刀もそちらの話題に耳を傾ける。
「私の魔法を知っているなら、話は簡単よ。ありったけの武器を用意して、時間停止で一斉に発射。兵器の連続砲撃で、あいつ
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