第五章 Over World
全部なくなったわけじゃない
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じゃないんだよ?それに宇宙全体の寿命が延びるのだから、君たちにとっても合理的な話だと思わないのかな?」
「その為の代償がこれか」
「地球上の、それこそ歴史上の全人類の総数から見ても100分の1程度だよ?君は百枚のコインの内、その一枚でこの星を救えると言ったら迷わず支払だろう?」
「それはな、百枚のコインを同じコインだとする、単純で、短絡で、軽薄な考えだぞ」
「解らないなぁ・・・・一枚のコインはコイン以外の何物でもないんだよ?」
「この星に数万年もいて、人類発展に貢献したという割には何もわかっちゃいねぇんだな。宇宙進出した高位の生物も大したことねェらしい」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
三人の睨み合いは、いつしか翼刀とキュゥべえの二人のモノになっていた。
ほむらはすでに銃を降ろし、二人のやり取りを見たいるだけだった。
(彼なら・・・もしかしたら、鉄さんなら。こいつを倒せるかもしれない・・・・もしそれが出来るなら・・・・!!)
銃を握る手に、自然と力が籠められる。
マミは死んだ。
さやかも墜ちるかもしれない。
それでも、まどかを救えるなら――――!!!
ヒュボッ!!
ド ド ド ド ド ドッッ!!
「まった」「く」「そん」「なことを」「しても無」「駄だとわか」「らないの」「かい?」「僕の肉体」「すべてを破」「壊しき」「るより」「も君の寿」「命」「が尽き」「る」「方が早」「いと」「いうの」「が理解」「でき」「ない」「のかな?」
翼刀の刃が、次々にキュゥべえの肉体を破壊する。
が、それと同時に出現して行くキュゥべえが、言葉を紡いで話しかけてくるのだ。
耳障りだし、気色悪い。
だが、それでもその肉体を狩りきることは出来ない。
「じゃあね」
「!」
ビタッ!!と、翼刀の身体が止まる。
周囲には白い肉片が飛び散っていた。
それが煙を上げて消滅し、キュゥべえの気配がその場からなくなっていく。
「・・・・ほむらちゃん」
「なにかしら」
「病院の魔女は・・・・もしかして・・・・」
「(コクリ)・・・・・・巴マミ・・・よ」
「だとしたら―――――まずい!!!」
翼刀が、さやかの走って行った方向を見、駆けだした。
ほむらも一瞬遅れて理解し、その後を追う。
「インキュベーダー・・・・・やらせるかよ・・・ふざけんじゃねェぞ!!」
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「ハァッ、ハァッ、ハァッ・・・・ハァ・・・・」
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