第五章 Over World
それは違うよ
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・・・これであの魔女も―――!!)
さやかの両眼が、晴れていく地面から順に魔女の姿を探してく。
と、急に一つの黄色い影が中心部に向かって突っ込んで行った。
無論、魔女だ。目標は翼刀。
相手を危険と判断したのか、疲弊している翼刀を狙いに来ており、弾丸のような素早さで迫って行っていく。
魔女の周囲をリボンが渦巻き、数本のドリルのように変貌し―――
「させるかぁ!!」
その魔女に、さやかが一気に落下していく。
マント下から剣を次々に取り出し、魔女に向けて放つさやか。
魔女もそれを回避するものの、それによって動きを制限され、そこに向かってさやかも加速していった。
「こ れ で 終わりだァ!!」
ズッ、ドンッッ!!
「うぉっ・・・・・」
翼刀の目の前で、土煙が吹きあがる。
その中でたなびくマント。
しゃがみ込み、魔女のど真ん中に剣をつき立てるさやか。
魔女はというと、その衝撃に四肢が砕けて地面に力なく横たわっていた。
血しぶきだろうか、魔女の顔にかかったそれが、ツゥ・・・とつたって地面に落ちた。
「フフ・・・・」
そして、少し笑って消滅する。
「・・・・・」
「翼刀君!!さやかちゃん!!」
「まどかっ!!」
と、そこに映司とほむら、杏子の三人が駆けつけてきた。
三人とも息は荒く、肩が上下している。
修復する余裕もないのか、二人の魔法少女の服は少し破損している。
「魔女は・・・・」
「今・・・さやかちゃんが倒したよ・・・・それで・・・・」
地面へと降り、集合する一同。
あとからやって来た三人に、魔女のこと、そしてマミのことを告げた。
「マミが・・・・魔女に喰われただと・・・・!!」
「マミちゃんは・・・その・・・戦える体調じゃなかった・・・」
映司たちの方も大変だったようで、使い魔三体に足止めを食らっていたそうだ。
最後にはサゴーゾコンボのスキャニングチャージで二体まとめて吹き飛ばしたそうだが、流石に一気にここまで来るには時間がかかったようだ。
そんなことを離していると、風景が歪んで元に戻っていく。
翼刀もヴァルクヴェインを腕に翳し、元に戻して剣をしまう。
結界が解け、戻ってきたのは病院の上層階だ。
壁に大きなガラス窓がはめこまれており、そこから町が一望できる。
太陽が申し訳ない程度に顔をのぞかせており、もう一分もしないでその全身を地平線に隠してしまうだろう程に沈んでいた。
「眩し・・・・」
その光に、さやかが目を細める。
ふと、太陽から目を逸らして下を見ると、そこには避難した患者たちがまだ残
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