暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第五章 Over World
それは違うよ
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
らくは勝てるのだろうが、その後再び襲われたら対応できないだろう。

さらに、ここはまだ第三階層。
この先にいる使い魔がこれよりも強かったら、と考えると、これ以上ここで力を浪費は出来ない。




「ほむらちゃん!!杏子ちゃん!!」

「「!?」」

「そいつらちょっとこっちに」

《サイ!ゴリラ!ゾウ!!》

「寄せてくんない!?」

《サッゴーゾ!!―――スキャニングチャージ!!》


------------------------------------------------------------



「是ぁァァアアアアッッヅアッ!!」

ボボボボボボボボボォゥッッ!!
ズバガンッッ!!


使い魔溢れる魔女の間。
視界を覆う膨大な数の刃が、高さ一メートルの世界を支配する。

その高さは、丁度使い魔の頭部の高さである。
圧倒的な刃の膜に、黄色や赤の頭に穴が開いて消滅していった。



「すごい・・・・」

その光景を見ていたまどかの口からは、そんなありきたりな感想しか出てこなかった。
実際には多少の高さの違いがある刃だが、上から見ると一瞬で地面が鉄に変貌していくかのようである。

しかし、一見圧倒的な力で敵を蹂躙できているかのようだが―――


「はぁぁアアアッ!!―――――ッ、ハァッ、ハッ、ハッ・・・・クソ」

翼刀の息はやはり荒い。

使い魔を消し飛ばし、障害物も砕き、魔女の隠れる場所をすべて消滅させた。
魔女の体色は、忌々しいことにマミと同じ黄色だ。
障害物がなくなったこの場では、一目瞭然で見分けられる。


それに向かって、刃を放とうとする翼刀だが

(グゥっ・・・!!)

この魔女に命中させるには、精度と威力が必要だ。
全体攻撃ならともかく、あの小さな魔女に当てるには一発の刃が望ましい。

しかし、やはり右腕がそれを鈍らせるのだ。

「クソッ!!」

バァァアアアアア!!!


結局、その一発は打ち出せずに広域の刃で魔女を狙った。
しかし、その隙間をチョロチョロと逃げ、また使い魔が地面から湧き出てきてしまう。

やはり、自分一人ではとどめはさせないらしい。



同じように、ふたたび全域攻撃の刃で使い魔を殲滅、魔女の姿をいぶりだす。


そして


「さやかちゃん!今だ!!」

「はいッ!」

姿を露わにされるであろう魔女に向け、さやかが一直線に飛び降りてきた。

「あろう」というのは、まだ刃が地面を覆っているからだ。
飛び降りのさなかでそれが晴れるだろうことを考え、一瞬の隙も与えずに倒すつもりなのである。


(ずれた場所にいても、マントで修正できる・
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ