第五章 Over World
それは違うよ
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らくは勝てるのだろうが、その後再び襲われたら対応できないだろう。
さらに、ここはまだ第三階層。
この先にいる使い魔がこれよりも強かったら、と考えると、これ以上ここで力を浪費は出来ない。
「ほむらちゃん!!杏子ちゃん!!」
「「!?」」
「そいつらちょっとこっちに」
《サイ!ゴリラ!ゾウ!!》
「寄せてくんない!?」
《サッゴーゾ!!―――スキャニングチャージ!!》
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「是ぁァァアアアアッッヅアッ!!」
ボボボボボボボボボォゥッッ!!
ズバガンッッ!!
使い魔溢れる魔女の間。
視界を覆う膨大な数の刃が、高さ一メートルの世界を支配する。
その高さは、丁度使い魔の頭部の高さである。
圧倒的な刃の膜に、黄色や赤の頭に穴が開いて消滅していった。
「すごい・・・・」
その光景を見ていたまどかの口からは、そんなありきたりな感想しか出てこなかった。
実際には多少の高さの違いがある刃だが、上から見ると一瞬で地面が鉄に変貌していくかのようである。
しかし、一見圧倒的な力で敵を蹂躙できているかのようだが―――
「はぁぁアアアッ!!―――――ッ、ハァッ、ハッ、ハッ・・・・クソ」
翼刀の息はやはり荒い。
使い魔を消し飛ばし、障害物も砕き、魔女の隠れる場所をすべて消滅させた。
魔女の体色は、忌々しいことにマミと同じ黄色だ。
障害物がなくなったこの場では、一目瞭然で見分けられる。
それに向かって、刃を放とうとする翼刀だが
(グゥっ・・・!!)
この魔女に命中させるには、精度と威力が必要だ。
全体攻撃ならともかく、あの小さな魔女に当てるには一発の刃が望ましい。
しかし、やはり右腕がそれを鈍らせるのだ。
「クソッ!!」
バァァアアアアア!!!
結局、その一発は打ち出せずに広域の刃で魔女を狙った。
しかし、その隙間をチョロチョロと逃げ、また使い魔が地面から湧き出てきてしまう。
やはり、自分一人ではとどめはさせないらしい。
同じように、ふたたび全域攻撃の刃で使い魔を殲滅、魔女の姿をいぶりだす。
そして
「さやかちゃん!今だ!!」
「はいッ!」
姿を露わにされるであろう魔女に向け、さやかが一直線に飛び降りてきた。
「あろう」というのは、まだ刃が地面を覆っているからだ。
飛び降りのさなかでそれが晴れるだろうことを考え、一瞬の隙も与えずに倒すつもりなのである。
(ずれた場所にいても、マントで修正できる・
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