第五章 Over World
あいつは絶対に倒す
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二層でわかっている。
どういうことかわからないが、この魔女は自分たちのことを知っている。
しかし、問題はその濃度だ。
使い魔に込められた力が、今までの物とは明確に違う。
「おい。一つ先に言っとくぞ」
「なに」
「もしヤバくなっても、あたしはあんたらを助けねぇ。多分、そんな余裕も何もない」
「同感ね。私もそう思ってたわ」
「うーん・・・まあそれならそれでいいけど」
杏子の言葉にほむらも賛同し、オーズはとりあえず彼女たちのスタンスはわかった、と返事をする。
各々の武器を取りだし、場に緊張が走る。
そして
ドンッッ!!!
三人と三体が同時に駆け出し、結界の中央で激突した。
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魔女の間へと引きずり込まれた翼刀たちは、その光景にまず困惑していた。
引きずり込んだのは使い魔だ。
それを引き剥がし、剣を構える。
襲い掛かってきたのも、使い魔だ。
やはり強いが、それでも応戦は可能だ。
そう
この空間には、使い魔しかいない。
「魔女はどこだ!?」
「見当たりません!!」
どこにも魔女の姿が見つからないのだ。
中心に据えられたのは丸いテーブル。
それを囲むかのような、四つの椅子。
五つ目の椅子は地面に倒れ、脚を折られて横たわっていた。
襲い掛かってくるのは、今までと同じ赤い使い魔とピンクの使い魔だ。
ピンクの使い魔による矢の掃射を背に、赤い使い魔が槍を構えて突っ込んでくる。
それを斬り捨て、空間内を走り回るさやかと翼刀。
しかしどこをどう探しても、魔女の姿が見当たらない。
「ステルスか・・・それとも部屋の外に出てるのか・・・・」
「魔女ってここから出ないんじゃないですか?」
「だよなぁ、っと!!」
襲い掛かってきた槍を、回転しながら躱し、そのまま振り上げた左足の踵落としで頭部を粉砕する翼刀。
そうして二人が奮闘している円形の部屋を、まどかは上から眺めていた。
この状況を見た翼刀によって、刃を壁に突き刺してできた足場に座り込んでいるのだ。
さすがに飛行能力はないのか、ここまで使い魔がやってくることはない。
「あれ・・・?」
と、まどかの視界の端に何かが映る。
遠くて少し見えにくいが、何か黄色い影が走ったような気がするのだ。
もうそれがどこに行ったのかはわからないが、確かに何かがそこにいた。
「翼刀さん!!」
「なんだ
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