第五章 Over World
あいつは絶対に倒す
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翼刀たちは。
「嫌にあっさり着いちまったな・・・・・」
「この先が魔女ですか!?」
「ああ・・・」
すでに、魔女の魔の目の前に到達していた。
使い魔の能力自体は、すでに解っている。
だが、それも並みの使い魔よりも強いだけで、彼らの相手ではない。
多分、普通に到達は出来たのだろう。
しかし、懸念すべき点がある。
ここまで、彼女たちは大きな怪我をしてきていないのだ。
気配からして、襲い掛かろうと思えば、それこそ湯水のように使い魔を溢れ出すことも可能であろうこの魔女は、まるで誘うかのようにしか使い魔を出してこない。
そう、誘うように。
この使い魔たちは、難解なこの迷宮の意味を完全に殺していた。
結界内迷宮を解いていた翼刀にはわかる。
この使い魔たちは、迷い込むような偽の道にギッちりと詰まるように出現し、正解の道にはそれぞれ三体程しかいなかったのだから。
まるでこっちが簡単だよ、こっちの方が易しいよ、とでも言わんばかりに。
ここがまるで魔女の体内であるかのように、この深奥へといざなう形だったのだ。
「じゃあ・・・・・罠ってことですか?」
「わからない・・・でも、そう考えるのが一番だと思う」
開けるぞ、と一言。
翼刀が扉に手を駆ける。
すると、扉はひとりでに開き――――
「きゃぁ!?」
「うわ!?」
「あぅっ!!」
その内側から、使い魔によって引きずり込まれていった。
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そして、オーズ達がいる第三層は
「出たか」
「真打登場ってことだな」
「あれは・・・・・」
目の前に現れた、たった三体の使い魔に行く先を阻まれていた。
その三体が出現した瞬間に、タイミングを合わせるまでも無く三人は立ち止まっていた。
眼の前のそれから発せられるプレッシャーは、それほどの物だった。
現れた三体は
「槍か」
「銃?」
「それに・・・・盾」
槍を持った使い魔に、銃を持った使い魔、そして、左手の甲に小さな円盤状の盾を付けた使い魔だった。
それぞれが赤、黄色、紫の色をしており、立ちはだかるように並び立つ。
「こいつら・・・・あたしたちを真似してんのか?」
「じゃあ・・・あれは杏子ちゃんと、ほむらちゃん・・・」
「そして、巴マミ」
そう、そのシルエットは、彼女たちがそのまま使い魔になったかのようなものだった。
それ自体はいい。
そのことはすでに、第
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