第五章 Over World
あいつは絶対に倒す
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威から守っている。
結界内と現実は別物だ。つまり、突入した瞬間にそこは新たな「一階」になる。
そして、その広さも病院以上の広さだった。
(魔女の位置はもうわかっている。だが――――)
迫りくる使い魔を斬り捨てる翼刀。
そのシルエットは、まるで魔法少女でもあるかのような姿。
二種類いるそれは、一人は槍、一人は弓を持っている。
強いと言っても、それはあくまで使い魔の中で、ということだ。
翼刀にしてみれば、まだ戦える相手。
(だけどこれがいつもの使い魔みたいな数で襲い掛かってきたら・・・・・それにこの結界、階層が深い)
結界内を最初に探った翼刀は、その魔女の位置から階層を大体把握していた。
が、この結界の階層数も五層ある。
通常の魔女結界で、階層数が二から三なので、これはかなり多い。
そこを、ここからさらに潜って行かねばならないのだ。
ゆえに、ここでもたつくことは出来ない。
「さやかちゃん!!先に進もう!!!」
「でもこいつらが・・・・!!」
「ここにいたってジリ貧だ!!大元を絶たないと、余計に被害がひどくなる!!」
叫ぶと、すぐに走り出してしまう翼刀。
その後を追っていくさやかとまどか。
場所がわかっているだけあって、階層へと潜る扉へは一直線だ。
「雷刃!!」
ドッ!!バババババッッ!!!
振るって射出された刃の隙間を電火が走り、それが増幅されて一面を雷で焼く。
そうして露わになった扉を蹴破って、さらに階層を進んでいく。
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「これは・・・・翼刀くんたちはもうここを通過したみたいだね」
「先を越されちまったか」
「急ぎましょう」
一方、その数分後。
オーズ(タトバコンボ)達は、先ほどまで翼刀たちがいた第一階層にいた。
まだバチバチと地面に電気の残りがあり、いかにも翼刀の通った後だとわかる。
そして、そこに再び現れる使い魔たち。
しかし、翼刀の電撃は思いのほか結界そのものに影響を与えたらしい。
地面は焼け爛れ、その回復に時間を要しているようで、使い魔の出現も少ない。
「こいつら、使い魔のわりにはつえーぞ」
「だけど、まだ何とかなるレベルだ。早く先に行こう!!」
使い魔を蹴散らし、先に進むオーズ達。
道しるべは、ズタズタにされた地面である。
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そのころ、
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