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世界をめぐる、銀白の翼
第五章 Over World
私、ずっと見てきたもん
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「私、みんなを助けないと」

「え!?」

「早く恭介も避難して。その後で、さっきの続きをちゃんと話そ」


そう言って、さやかが部屋から飛び出し、病院の奥の方へと向かってしまう。
その背中に向かって、病み上がりの恭介は、手を伸ばすことはできても。追いつき、届かせることはできなかった。


だから、代わりに声を飛ばす。


「さやか!!」

「何?」

「待ってるから!!!」

「・・・・―――うん!!」


そうして、飛び出していくさやか。
その後を、まどかと翼刀も追っていく。


その後、走ってきた看護師によって恭介は無事避難する。
彼女が、あの先どんな話をするのかは知らない。
予測どおりかもしれないし、そうじゃないかもしれない。


でも


どんな話でも、ちゃんと聞かなきゃいけないことは、わかっていた。
だから


「帰ってきてね―――さやか」



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「なんだこの気配・・・・!!」

「どうしたんだ?」

「強い・・・・今まであった中で、一番の魔女反応だ・・・・!!」

「え!?」

「おい!!もっとこれスピード出ないのかよ!!」

「――――わかった」



病院に向かう杏子と映司。
しかし、まだ距離は離れており、このままでは手遅れになる可能性もある。

杏子の言葉に、映司がベルトを構える。


「杏子ちゃんも、変身しといたほうがいいかもよ!!」

「は!?ちょ、ま」

「変身!!」

《ライオン!トラ!チーター!!》

「後これも!!」

《トラカン!!》

《ラッタラッター ラトラーッタ!!》

グヴォオォン!!


猛獣のような唸りを上げ、トライドベンダーへと変形したそれを駆るのは、仮面ライダーオーズラトラーターコンボ。


「一気に行くよ!!」

「うわすげー動く!!何だこれ!!」

ドウンッッ!!


地面を跳ね、一気にビルの屋上まで飛び上がるトライドベンダー。
そしてその上を、まるで獣のように駆け進む。


「私もご一緒しようかしら」

「うわ!?あ、あんた!!」

「ほむらちゃんか?」

「ええ」


と、一体どう乗ってきたのか、暁美ほむらが後部座席に横座りしてきた。
彼女の目的も、どうやら病院のようだ。


「あんた・・・・」

「勘違いしないで。グリーフシードが出たら貴女に譲るわ」

「・・・そりゃあんたらはいらないだろーけどよ・・・・」


敵意はないと短く告げ、ほむ
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