第五章 Over World
ウチ…来ます?
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「マミがやられたって?」
「うん。それでいろんな魔法少女に声をかけるつもりだったんだけど、まずは君にと思ってね」
「そーかい」
送電線の鉄柱で、一人の少女がキュゥべえと言葉を交えていた。
手に持つたい焼きを、むしるように齧って食べる。
そしてニッ、と笑って眼下の街を見下ろした。
光のない夜の闇に、街が抵抗して光を放つ。
見滝原
昔、この街ではいろいろとあった。
戻るのは実にシャクだが、ここはいい狩場でもある。
「マミのやろーがいなくなったんなら、そりゃあたしの縄張りだね。ほかの魔法少女はいないんだろう?」
「いや・・・・いることはいるんだけど、彼女は仕事をしない」
「はぁ?魔女を狩らないってことかい?そいつバカか?・・・・・ま、知ったこっちゃないけど」
「今から行くのかい?」
「当然さ。いいタイミングだし。これであの面倒な奴ともおさらばだね」
そう言って少女は鉄塔から飛び降りる。
向かう先は、眼下の街。
高さはかなりあったが、着地の瞬間の一瞬の光で、少女への衝撃は緩和された。
そして
《キューイ》
その後を、小さな赤い鳥が追いかけて行った。
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そして夜は明け、朝になり、昼となり
そして放課後。
「今日はご一緒します!!」
「はあ・・・・どうもよろしく」
学校が終わってダッシュしたのか、翼刀の前にさやかが息を切らして走ってきた。
後からはヒィヒィ言いながらまどかが追い付いてきている。
何があったかと少し焦る翼刀だが、どうやら魔女探しのパトロールに付き合うそうだ。
「ってか、よくオレがここにいるってわかったな」
「マミさんのお見舞いには来てるかなって思いまして!!」
「なるほど」
三人が話しているのは病院の前。
マミは、ボロボロの身体で今だここで眠り続けている。
当然、彼女たちはマミのそんな容態までは知らないのだが。
「さやかちゃんは無理に魔女退治しなくていいんだけどな」
「でもやっぱりいざという時には・・・・少しは何かできるようになりたいんです」
「まどかちゃんだって付き合う必要はないんじゃ?」
「そんなことないです!!さやかちゃんががんばっているところ、ちゃんと見てないと!!」
そう言って、指で目を開いて「見るヨー!」と意思表示するまどか。
かわいい。
「あー、もうほんとにこいつはいい子だねぇ〜!!もうほんとにまどか、私の嫁にな
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