暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第五章 Over World
・・・・・・・あれ?
[7/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
しに、クルクルと回転して連続パンチ。

ダンスを取り入れた戦闘法。
見た目の派手さとは裏腹に、一発当たりは甘く見れない。


「ダンスの記憶でも取り入れたのか?こいつ」

『YES!それがこのダァ〜ンスメモリィ!』

ドゴッ!!


ショウに蹴りが命中し、バッシャァ!!と派手に水飛沫を上げて噴水の中に沈む。
それを見てまたテンションが上がったのか、「フィィーバァー!!」と叫ぶダンスドーパント。


そしてその場から踵を返して去ろうとする。

相手は人間だ。
ドーパントを相手にしたのでは、もう立てはしないだろう。

そう考えたのかもしれないが、今回はあまりに相手が悪すぎた。



ドォンッッ!!

『ガァッ!?』


背後から襲い掛かる漆黒の波動砲。

振り返ると、胴体へと更に襲い掛かる波動砲撃。
重機のハンマーに叩かれたのような衝撃に、肺の空気がすべて吐き出されてしまう。



「どうした?自慢のシャウトが出てきてないぞ?」

ドンッッ!!

『ゴッ!!?チッッ・・・・テメェェエエエエ!!』



言われてか、攻撃にか。
いずれにしても腹が立ったのか、リズムも何もなく走り出したダンスドーパントが、拳を振りかぶってショウに殴りかかって行った。

それを見て、ショウは呆れて溜息をつき


「あーあースタイル崩しやがって。なかなか面白かったのにな、お前」

『喰らえェ!!』

「死ねと言わない分まだマシか」

ゴッッ!!!



繰り出されるドーパントの拳。
その場から動くことなく、それをスウェーで躱すショウ。

すると下半身を崩そうとドーパントが蹴り上げてきたので、ショウは自ら足を地面から離した。

そのまま回転、蹴り出してきたドーパントの右足の上を転がって接近し、至近距離からドーパントの腹に回転の勢いをつけて


「ゼァッ!!」

ボグァッッ!!!

『ヵ――――――!!!』

ドンッッ!!


吹き飛び、公園内の木にブチ当たるドーパント。
その場には拳を突き出した姿のショウが残った。


「その思いで手を出したのなら、最後までスタイルを崩すべきじゃないな」



ガクリ

とドーパントだった男が倒れ込み、ショウが転がったダンスメモリを握って割る。




「蒔風ショウ!!・・・・・お前が?」

「ん?おぉ、照井」

そこにやってくる照井竜。
犯人を引き渡すショウ。


「ダンスのメモリか」

「大したことのない使用者だったな。だが俺のアルティメットを使えば・・・」

「・・・持ってるのか?」

「いいかもねー、あはは〜。いや、今はないよ、マジで」
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ