第五章 Over World
・・・・・・・あれ?
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しに、クルクルと回転して連続パンチ。
ダンスを取り入れた戦闘法。
見た目の派手さとは裏腹に、一発当たりは甘く見れない。
「ダンスの記憶でも取り入れたのか?こいつ」
『YES!それがこのダァ〜ンスメモリィ!』
ドゴッ!!
ショウに蹴りが命中し、バッシャァ!!と派手に水飛沫を上げて噴水の中に沈む。
それを見てまたテンションが上がったのか、「フィィーバァー!!」と叫ぶダンスドーパント。
そしてその場から踵を返して去ろうとする。
相手は人間だ。
ドーパントを相手にしたのでは、もう立てはしないだろう。
そう考えたのかもしれないが、今回はあまりに相手が悪すぎた。
ドォンッッ!!
『ガァッ!?』
背後から襲い掛かる漆黒の波動砲。
振り返ると、胴体へと更に襲い掛かる波動砲撃。
重機のハンマーに叩かれたのような衝撃に、肺の空気がすべて吐き出されてしまう。
「どうした?自慢のシャウトが出てきてないぞ?」
ドンッッ!!
『ゴッ!!?チッッ・・・・テメェェエエエエ!!』
言われてか、攻撃にか。
いずれにしても腹が立ったのか、リズムも何もなく走り出したダンスドーパントが、拳を振りかぶってショウに殴りかかって行った。
それを見て、ショウは呆れて溜息をつき
「あーあースタイル崩しやがって。なかなか面白かったのにな、お前」
『喰らえェ!!』
「死ねと言わない分まだマシか」
ゴッッ!!!
繰り出されるドーパントの拳。
その場から動くことなく、それをスウェーで躱すショウ。
すると下半身を崩そうとドーパントが蹴り上げてきたので、ショウは自ら足を地面から離した。
そのまま回転、蹴り出してきたドーパントの右足の上を転がって接近し、至近距離からドーパントの腹に回転の勢いをつけて
「ゼァッ!!」
ボグァッッ!!!
『ヵ――――――!!!』
ドンッッ!!
吹き飛び、公園内の木にブチ当たるドーパント。
その場には拳を突き出した姿のショウが残った。
「その思いで手を出したのなら、最後までスタイルを崩すべきじゃないな」
ガクリ
とドーパントだった男が倒れ込み、ショウが転がったダンスメモリを握って割る。
「蒔風ショウ!!・・・・・お前が?」
「ん?おぉ、照井」
そこにやってくる照井竜。
犯人を引き渡すショウ。
「ダンスのメモリか」
「大したことのない使用者だったな。だが俺のアルティメットを使えば・・・」
「・・・持ってるのか?」
「いいかもねー、あはは〜。いや、今はないよ、マジで」
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