第五章 Over World
・・・・・・・あれ?
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その凩の登場に、各々驚く。
まあ確かに、この状態の凩は犬騎士のような格好であるからしょうがない。
武器は日本刀だが。
「凩さん、人間態にはなれないんですよねぇ」
「アンデットとしての姿か、犬としてしかないので」
「ま、とにかく今日は私たちで案内しますね。迷ったりはぐれたりしたら凩さんがその場に行きますので安心してください」
そんなことを言って、さあレッツゴーと張り切って進みだすアリス。
何から見せてあげようかな、と少しいたずらっぽい笑顔を浮かべながら。
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【ショウの昼】
古河パンでの一仕事を終えたショウ。
今は適当に街をぶらついている。
どこの街かというと、それは―――――
「今日もこの街の風はいい感じ・・・だ」
風都。
ラピュタ通過の際の被害からも復興し、一段と活気づいているように見える、元気な街だ。
だが、そんな街でもまだ人々を脅かすものが転がってたりする。
当時、ミュージアムは一体どれだけ製造、流布したのだろうか。
いまだにこの街のガイアメモリは完全になくなっていない。
その証に
「キャーーーー!」
「か、怪物だ!!」
『ヴォオオオオオオオオォォウ!!』
街中で荒ぶっているドーパントがいた。
まだ警察もなにも来ていないようで、公園の広場のど真ん中で
『ヴォ・・・ヴぉ・・・・フォオオオオオオオオオオオオオオゥ!!』
シャウトしていた。
「なんだあれ?」
『フォゥ?』
そんな騒ぎになっていれば、当然ショウにも見つかるわけで。
目の前のドーパントは、頭から足先まで「奇抜」という物に手足が生えたかのような容姿だった。
頭にはシルクハットのような帽子
ピエロのような襟
ラフなTシャツのような胴
羽織のようなヒラヒラの腕
下半身は半ズボンのように腿の部分で色が変わっていて
手首足首には棘付きのリングがはめられていた。
「き、奇抜だ・・・・」
『♪お・前ッ!オ・レ・の・邪魔〜を、する気っかい!?』
「あ、しゃべった」
YO!とでも言いそうな格好で、くるくる回ってショウに問うドーパント。
そしてそのままリズムを取ってショウへと掴みかかってくる。
飛び掛かり、肩を掴み、一緒に転がってそのままショウを投げた。
ショウは膝立ちになり、ドーパントは転がった勢いで立ち上がるなり踊るような動作で蹴りの連打をかましてくる。
回し蹴りに直蹴り、裏蹴り、回転しながら踵落
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