第五章 Over World
・・・・・・・あれ?
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「そ、そうは言っても・・・・・」
「じゃあそれチャラにするために俺がもう一回焼きに行くぞ」
「!?」
今一つ吹っ切れないイクスの前で、蒔風が手の平に獄炎をボッ!と出して物騒なことを言い出した。
その顔を見て明らかに冗談だとわかるが、この男の場合その冗談をそのまま冗談として実行するから恐ろしい。
「わ、解りました!!楽しんできます!!」
「そそ。難しいこと考えなくていいのよ〜。こんな顔より、そっちの方が全然いい」
そう言ってムニ〜、とイクスの頬を引っ張る蒔風。
瞬間
「・・・・プニッッ―――――プニだこれ!!」
「えぇ・・・・私も抜け出すのに三時間かかりました」
「ひゃなしてください〜〜。にゃ、にゃんでルネは反対を掴むのでふか!?」
それから数分間、二人はぷにぷにほっぺを満喫した。
数分で済んだのは、イクスの背後から炎が立ち上がったからである。
ルネッサ曰く
「あの子の炎変換資質は、いずれ溶岩レベルになるはずです」とのこと。
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【アリスの昼】
「ようこそ「EARTH」へ!!」
「「うわぁ〜!!」」
「EARTH」ビルの敷地前
そこでアリスはある一行を出迎えていた。
その御一行様の内容は
「な、なんて大きな建物・・・・・」
「おい勇者!本当に大丈夫なのかここは!!」
「エクレ、ここでは勇者じゃなくてシンクって呼んでよ〜」
シンク・イズミ率いるビスコッティメンバーである。
他に来ているのはミルヒ、エクレ、リコ、ユキカゼの四人。
シンクの幼馴染である子にはまだ話していないらしい。
「いろいろいきなりになっちゃうしね」とはシンクの談。
「と、言うわけで。本日、皆さんの案内役をさせていただきます、アリスです」
「「「「「よろしくおねがいしま〜す」」」」」
旗を手にしてプラプラと振り、笑顔で言うアリスに一同が頭を下げる。
その光景に
「この子たちももらったァ!!」
アリスが即暴走。
彼女にヤルは気あるのかないのか。
だが
ガシッ
「あっ!?な、なんで凩さん私を羽交い絞めにするんですか!?」
「噛むくらいではアリス殿は止まらないので」
それを凩が止める。
話している、というところからアンデット形態であることがわかる。
「お!?」
「こっちの世界にもビスコッティの方が!?」
「でも彼は完全に犬の人・・・みたいだぞ」
「お、狼人間!」
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