第五章 Over World
ま、心配はいらないと思う
[7/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ものだけどな」
「ですね。今までも「お前ら大好きだ」とか言ってましたし」
「蒔風も今までどおりに見えるけど、なんだかんだで細部は変化が起こってるってことだな」
「あ、ショウ」
「EARTH」食堂
観鈴、往人の前に一刀、愛紗とが座って、今日のことを話題にあげていると、盆を持ってショウがやってきた。
どうやら彼もいろんなところで蒔風の話を聞いていたらしく、まったくあいつは、と呆れた顔してため息をついた。
「ガキかってのアイツは。好きな子にちょっかい出せる小学生の方がまだ上等だ」
「ショウさんは恋とかしたことあるんですか?」
「あ、でもショウはしてても元の世界がないから・・・・」
「ご主人様!?」
「一刀、お前言うね」
「これくらいのことは言い合えるくらいの仲にはなってると自負してる」
クルクルとフォークで麺を絡めながら、ショウと一刀が拳を当てた。
やはり流石は絆の翼人である。
まあ理樹はもっと早かったけど。
「理樹はなんていってきたんだ?」
「里返りの話題になったときに『故郷どころか世界もないけどね』って言われた」
「おぉう・・・・」
「ま、今はここが俺の世界だし。故郷はなくなったけど、俺のここにしっかりとある。そんなに気を遣わなくていいよ」
ここ、と言いながら頭を叩くショウ。
ただ悪意があったら潰すけどな、とはショウの言葉。
「で、話を戻すけど。俺にはいなかったな。友達と遊ぶのが楽しすぎだし。その後はお前らも知っての通り暴走してたし」
「じゃあこれからなのかな?」
「だろうな。ま、同じ「蒔風」とはいえ俺とアッチは別もんだから、どうなるかわからないが」
そうして絡めた麺をすすらず、うまく口に運ぶショウ。
気に入ったのか、うんうんと頷きながらまたフォークを巻き始める。
「じゃあ舜さんとなのはさん、どうなると思いますか?」
「そうさねぇ・・・・あいつの性格上、シチュエーションとかをそろえて告白とかじゃないと思う」
「じゃあ勢いか」
「だな。ま、心配はいらないと思うぞ。あの二人だし」
「そうですね〜」
「それよりも仕事が恋人状態のテスタロッサや八神の方が心配だったりする(もぐもぐ)」
「あ〜〜〜・・・・・それ、うまいか?」
「うまいぞ」
納得しながら、往人が聞く。
ショウが食べているのは、ラーゲッティ(命名、津上翔一)だ。
ラーゲッティとは、つまり「ラーメン+スパゲッティ」である。
見た目ラーメンだが、麺がスパゲッティになっており、スープもミートソースの味になっている。
よくこれをフォークで食えるものだ。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ