第五章 Over World
ま、心配はいらないと思う
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病室には三人の会話だけ(?)がする。
今二人は絶賛休養中だ。
架空空間としても、ワルプルギスの夜の中で一ヶ月いたのだ。
その疲労も損傷もかなり大きい。
翼刀には数週間とは言ったが、そんなに時間を掛けるつもりは二人にはない。
「急いで回復して、翼刀の方にも応援に行ってやらなきゃならないからな」
「へぇ、今回は大人じゃないですか」
「失礼な。俺はちゃんと大人だぞ。ただそれを意図的に逸脱するだけだ」
「それが大人じゃないって言うんですよ」
「なあ」
と、そこでショウが口をはさむ。
どうやら蒔風の発言に一言挟みたいようで、呼んでいた本を閉じて膝に置く。
「助けに行くのか?」
「?・・・・行かねぇの?」
「いや、最後にはいくけどさ・・・・今行ってどうするよ」
「そりゃ助けに」
「ワルプルギスの夜じゃない限り、翼刀一人でどうにでもなるさ。それまで俺はのんびりするつもりだったけど」
「あー・・・・考えてみればそりゃそうか」
「それより、最後にどうやって挑むかのほうが重要だ。あれ、どうするよ」
「うーん・・・・・どうにでもできる気がする。火野がいる、翼刀がいる、俺、お前、あとうちのメンバーを数人で」
「そういや火野映司も見滝原か。二人そろえば大丈夫だな」
二人によるワルプルギスの夜対抗策が話し合われ、アリスは立ち上がってお茶を入れ直していた。
そんな会話も二十分くらいで済み、お茶を口に運んで一息ついた。
「じゃあそう言う段取りで」
「後は臨機応変だな」
ガチャ
「舜くーん、いるー?」
と、話が終わったそのタイミング。
ちょうどよく扉を開けて入ってきたのは、高町なのは。
今日は教導隊の訓練があったようで、朝から仕事だったらしい。
更に聖王病院にいるヴィヴィオに顔を出してからこっちに来たようだ。
が
「・・・オ、オジャマシマシタ・・・・・・」
ススス、と扉を締めながら出ていってしまった。
その様子にハテナ?となるショウとアリス。
蒔風の方を振り向くと、寝てるふりをしていた。
「・・・・・お前その対応はどうかと思うぞ」
「というか寝てる方が好き勝手されそうなものですけど」
その蒔風をチラッと見て、目を閉じ呆れたように言い放つ二人。
ビクッ、と揺れる掛布団。
そしてもそもそと出てきた蒔風はタハハ、と笑っていた。
「いや・・・その・・・・あはは・・・・」
「なのはさんも大変ですね」
「まったくだ」
一方、なのははというと
「アリスさ
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