第五章 Over World
それはとってもすごいこと
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たら」
「そうだね。それはもうだれにも止められない。今のマミの状態はひどいものだね。さやかたちに言わなくていいのかい?」
「どうしてそう思える・・・・!!」
「思うというか・・・・情報は正しく伝えてあげた方がいいと思っただけさ。君たちには小さな勘違いからつまらないいざこざが起こるからね」
「知らなくていいこともある」
「隠し通せるつもりかい?」
「隠し通すんじゃない。その嘘を現実に変えるんだよ」
会話を終え、剣をキュゥべえから離す翼刀。
踵を返し、屋上へと向かう。
「もういいのかい?」
「あとはほむらちゃんに聞く。悔しいことに、お前に非はないようだしな」
「それはよかった」
ズコン!!
「ただ、もしその腹に何かまだ抱えてんなら・・・・今の内に話しておけよ」
その場を去ろうとするキュゥべえの眼前に、刃が一本突き刺さった。
翼刀から警告か、それとも宣戦布告か。
だが、なおもキュゥべえの口調は変わらない。
「ボクは何も嘘をついてないよ」
「隠し事を含めてか」
「ボクは何も隠しているつもりはないんだけどね」
「これ以上あの子たちに何かあったら・・・・お前潰すぞ」
「君に僕を殺すことは出来ないよ」
そう言って、今度こそその場からキュゥべえが消える。
背後から気配の消えたのを確認し、翼刀が携帯を取り出す。
そこに送られてきたメールには、一言だけ添えられていた。
『一週間くらい』
「・・・・・長いっすよ」
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「じゃあさやかちゃんもマミさんみたいに魔女と戦うの?」
「う〜ん・・・私運動は得意だけど、戦いってなるとやっぱり・・・・ねぇ?」
屋上に向かいながら、まどかとさやかが、これからのことを話している。
色々とあって魔法少女になってしまったさやかだが、戦いには乗り気になっていない。
以前のさやかならば「マミさんが復帰するまで、私が代わりに街を護ります!!」とでもいうところだ。
運動も得意だったこともあったし、正義の味方という言葉に憧れもあった。マミに追いつきたい、ということもあったかもしれない。
だがここ数日でその考えは変わっていた。
運動が得意だからと言って、動けるだけで戦えるわけではない。
マミに言ったように、自分に魔法少女は無理だと最初からわかってもいる。
もし目の前で魔女が誰かを襲っていたら、助けに行くのだろう。
だが、必死にならなくても今この街には翼刀もいる。
不本意だ
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