第五章 Over World
そうだな、いいことだもんな
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ょう?」
「はい・・・」
「ようは「あの傷を私と一緒に負ってちょうだい」ってことよね?それ。すごく恥ずかしいわ」
「「・・・・」」
「私は私の都合で、あなたたちの命と人生を道連れにしようとしたの」
マミの告白に、黙ってしまう二人。
二人にとって、巴マミの存在はすでに大きなものとなっている。
出会ってまだ一週間も経ってない。
だが、頼れる人で、街を守る正義の味方で、命の恩人のかっこいい先輩。
マミさんなら大丈夫、という、半ば崇拝じみた感情。
だが、この言葉の前に、二人は知った。
否、思い出しなおしたのだ。
巴マミは―――
自分と同じ中学生で
自分よりも一つ年上名だけの少女で
そして、たったそれだけなのに多くのものを背負いこんでしまった少女なのだ。
だからこそ
二人の少女は、仲間になるよりも――――
「じゃあ、マミさんに私たち、ずっと付き合いますよ!!」
「え?」
友だち―――でいることを望んだ。
「マミさんの言うとおり、私たちは魔法少女になるだけの度胸も、夢もありません・・・・」
「でも、マミさんが頑張ってる事を知ってます。マミさんがつらい時は、絶対にそばにいます!!」
「あなたたち・・・・」
「だから、さみしいこと言わないください・・・・」
二人の言葉に、胸が熱くなるマミ。
しかし、数秒してプッ、と噴き出してしまった。
「あははははははは!!」
「え?あれ?」
「マミさん?」
「あー・・・・ごめんなさいね。私、今はもうさみしくなんてないの」
「え?」
「二人ともありがとう。でもそんなになんなくても、私は二人のおかげですごく心が軽いし、一緒に戦ってくれる人もいる。だから、今は大丈夫よ」
「あ・・・あはははは!!なんですかそれぇ!?」
「ちょっと美樹さん!?急に飛びついてきて・・・・」
「えいっ!!」
「鹿目さんまで!?」
マミに飛びつくさやかとまどか。
その重さに、マミはグチャァ、と倒れ込んでしまった。
「心配させないでくださいよ〜」
「そうです。これはお仕置きです♪」
「ご、ごめんなさいごめんなさい!!だからちょ、そこはッあははははははは!!」
そしてくすぐり倒された。
女三人、揃えば即ち姦しいとはよく言うものだ。
閑話休題
そうして、三人は辿りつく。
魔女の間への大扉。
その蝶番に、手を掛けた――――
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