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世界をめぐる、銀白の翼
第五章 Over World
そうだな、いいことだもんな
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?」

そう言いながら、翼刀がヴァルクヴェインを取り出す。
いきなり取り出してきた剣に、ほむらは驚く。

何処から出したというのか。
だがそれよりも驚いたのは、剣の切っ先が自分ではなくキュゥべえに伸びているということだ。


「なんのつもりだい?」

「もしほむらちゃんがトリガーハッピーゆえにお前を追い回していたならわかる。だがほむらちゃんはどうにもそういう人間じゃなさそうだからな。そっちにも理由があるんじゃないか、って思っただけさ」

「ボクは何も知らないよ?いきなり襲われて困っているのはボクの方さ」


ジッ、とキュゥべえを見る翼刀だが、その表情からは嘘かどうかは判別できなかった。


「まあいいけど・・・・とにかく、俺の前でいきなりケンカはやめること。了解?」

「・・・・はぁ。わかりました。あなたもそれでいいわね?」

「私は・・・・あなたが魔法少女にならなければそれでいいわ」

「う、うん・・・・・」

「・・・・・今は信じておくわ」


剣を終い、二人に忠告する翼刀。
マミはそれに了解し、ほむらも一応の返答はした。

するとほむらはその場からフッ、と消え、その場からいなくなった。


『今日は気を付けなさい、巴マミ。意地を張りあうと、それがあなたの命取りになるわ』



最後にそう、一言だけ残して。


「悪役みたいな退場だな」




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「じゃあ今日の見回りは俺とマミちゃんだけかな?」

「今日は別れて見回りましょう。結界に入ったら」

「携帯に連絡ね」



放課後



さやかとまどかは用事があるとかで、今日は付き合えないらしい。
その話は昼休みの時点で聞いていたので、二人は二手に分かれて街を見まわる。


見滝原の街は広い。
二人いるなら本来は二手に分かれるのが普通だ。

だが昨日はまどかたちもいたので、すぐに行動できるように一緒に回っていたのだ。


「じゃあ俺こっち?」

「私はこっちで。翼刀さん、気を付けてくださいね。魔女は病院に巣食って悲しみを吸収することもあるので」

「あーいよ」



そうして別れる二人。

見るのは人の集まる繁華街や大通り。
人目に付きにくい路地裏。
事件が起こっても気付かれにくい廃墟・・・・

平たく言うと


「まあ全部ってことだよな」


皮肉気味に笑いながら、翼刀が百貨店の前を通り結界を検索していく。

マミはソウルジェムの魔力反応から結界を見つけ出すが、翼刀は渡航力を使って歪みを探
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