第五章 Over World
そうだな、いいことだもんな
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かがやってきた。
キュゥべえを連れて。
「・・・鹿目まどか」
「な、なに?」
ほむらからのいきなりの呼びかけ。その口調は堅い。
だが、それでも話して見ようとするまどかは流石というところか。
「キュゥべえを連れてる・・・ということは、まだ魔法少女なんてものに憧れているの?」
「えっと・・・・」
「わたしもまどかも、まだ考え中だよ」
「そう。ならもう一度言っとくわ。やめなさい」
「な、なんであんたにそんなこと決められなきゃいけないのよ!!」
「ちょ、ちょっと待てって」
どうにもケンカ腰になってしまうさやかとほむらの間に、翼刀が慌てて割って入った。
さやかからすると「マミさんの仲間のキュゥべえを攻撃したこいつは敵」という認識らしい。
「こいつ怪しいじゃないですか!」
「そ、そうかもしれないけど・・・・」
「でもさやかちゃん。言ってることは俺とかマミさんと同じだよ?この子」
「「え?」」
翼刀の言葉に、さやかが気付く。
同時にほむらも驚く顔をするが、今はそれは置いておこう。
「だってさ、簡単に魔法少女になるな、ならない方がむしろいい、ってことだろ?」
「た、たしかにそうですけど・・・・」
「ちょっとまって。あなたたち、巴マミから魔法少女の勧誘を受けなかったの?」
「見学してみて、とは言われたけど・・・・」
「ならない方がいい、って言われたわよ」
「いったい・・・なにが・・・・」
何を考えているのか、ほむらが驚愕の中で思考する。
そして、思い当たったかのように翼刀の方に向き直った。
「あなた、巴マミと一緒に戦ってるの?」
「そりゃあね。一緒の方がいいだろ?」
「・・・・・そういうこと」
「そう。そして、あなたが得体のしれない魔法少女である限り、私はあなたを信頼できないわ」
「!!」
翼刀の言葉で納得したほむら。
そこにマミがやってきて、ソウルジェムを構えて翼刀の隣に立った。
マミにとってキュゥべえは自分の恩人であり、一人きりになってからの話し相手だった。
ペット的な認識だとしても、家族のようなものだったのだろう。
それを追い回してボロボロにした挙句、挑発ともいえる行為をしてきた彼女に善い感情を持っているわけがない。
今にもソウルジェムからは彼女の固有魔法であるリボンが出ようとしているし、一瞬でそれはマスケット銃に変貌するのだろう。
だが、翼刀がそのソウルジェムを持つ手を降ろさせた。
「待てって。そもそもなんでほむらちゃんがキュゥべえを狙ったのか。その理由を聞かないとどうにもできないんだけど
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