第五章 Over World
幸せである証拠だから
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翌日
昨日頼んだ電子レンジは、翌朝10時には自宅に届けられていた。
この街の宅配便はいい仕事してくれる。
だが肝心の冷蔵庫は昨日翼刀がブン投げて大破してしまってないままだ。
不幸中の幸いだが、今日は時間がある。
そう言うわけで、もっと多くの電気店に行ってみることにした。
「昨日のより8000円安い!!いい冷蔵庫見っけた!!」
やっほー、とそんなことを言いながら、さっさと買ってさっさと自宅に持ち込んだ翼刀。
もちろん同じようにサイドカーに乗せてである。
やはりアホかこいつ。
まあ今回は魔女にも使い魔にも出くわさなかったのでよかったが。
そうしてやはり暇になったので、街全体を見ることにしたのだ。
この街、見回ってみると実に様々なエリアがあることがわかる。
住宅街に、商店街。繁華街もあるし、病院の並ぶ地域、マンション。大きな河には橋がかかり、更にはタンカーや漁船も止まっている。
少し外れると工場立ち並ぶ工業地帯まであるのだからすごい。
「はぁー・・・街のデザインもすごいし、こりゃ迷いそうだなぁ・・・メモメモ」
そんなことを言いながら、時間が来る。
翼刀はバイクを置いて、見滝原中学の前に来ていた。
目的は当然―――
「あ、翼刀さん!!」
「よっすさやかちゃん。まどかちゃんも」
「こんにちわ〜」
どうやら友人と別れてきたようで、校門を出たところでまどかたちと合流する翼刀。
マミはまだHRが終わってないらしく、もう少しでこっちに来るそうだ。
「ふーん。念話?」
「僕を間に挟んだテレパシーさ」
「おやキュゥべえ。いたのかい」
「まあね」
聞くと二人には魔法少女の素質があるので、キュゥべえを介せばテレパシーで会話ができるらしい。
契約を結べば、キュゥべえなしでできるらしいが。
「お待たせ」
「マミさん!」
そんな会話をしていると、ほどなくしてマミがやってきた。
歩きはじめる一同。
「今日は二人に魔法少女がどんなものか見てもらおうと思うんだけど――――」
「はい!!マミさんの活躍、見させてもらいます!!」
「え、えっとね?昨日誘っといて言いにくいんだけど・・・・あんまり重く考えなくていいわよ?」
「? 魔法少女にならなくていい、ってことですか?」
『マミ、何を言ってるんだい?』
『いいから。キュゥべえは黙ってて』
キュゥべえとのテレパシーを挟んで、マミが先を進める。
「魔法少女の使命・・・魔女との戦いは本当に命がけよ」
「でもそう言われても・・・・マミさんは余裕そうでし
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