第五章 Over World
幸せである証拠だから
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人に守られてる時点で安心感マックスですから」
「ここでお昼寝しても大丈夫そうですよね!」
「「やめなさい」」
そんなこんなで結界最奥部。
その寸前の扉にまで四人は来ていた。
「そう言えば昨日会った・・・ほむらちゃんだっけ?も魔法少女なんだろ?協力とかしないの?」
「あぁ・・・魔法少女って言っても、皆が協力できる仲間ってわけじゃないんです」
「? どういうことだ?魔法少女は魔女を倒すもんだろ?」
「うーん・・・それはとりあえず、この先の魔女を倒してからにしますね?」
そう言って扉を開けるマミ。
先にいたのは、何とも言えない姿をした魔女だった。
基調とする色は緑。
だが、なんだか黒の混じった深緑で、きれいな感じはしない。
その陣地は、彼らの眼下に広がっている。
魔女を囲む景色はまるで巨大な庭のようだった。
「ナメクジの頭部に緑のタレスライム乗っかってるみたいな感じだな」
「魔女って言うから、人の形してるんだと思ってた・・・・」
「あんな化けもんなんですか!?・・・うわグロ・・・」
「魔女って言っても、その形は多種多様よ。外見からは思いもつかない攻撃をしてくることもあるし、見た目に騙されない方がいいわ」
そう言いながら、マミは周囲にマスケット銃を展開していく。
だが、翼刀がそれを制して前に出る。
「今度は俺にやらせてくれよ。マミちゃん、結構がんばったろ?」
「まだ大丈夫ですよ?」
「いやいや、一緒に戦うって言ったんだからそこはやらせてくれよ。俺の見せ場もないと困るし」
そう言って、その敷地内に飛び降りていく翼刀。
そして着地した瞬間、すべての使い魔が襲い掛かってきた。
「あーあ、節操ねぇのなお前ら」
ヴァウッッ!!
短い一言を添えて、ヴァルクヴェインを軽く振る。
それと同時に、数えることすら愚かしいと感じてしまうほどの刃が噴出し、綿毛を一瞬で消し飛ばした。
「ギュェェエエエエエエエエエエエエエエ!!!」
恐らくは悲鳴なのだろうか。
翼刀に向かって、それでも突っ込んでくる使い魔たち。
前方を綿毛の津波が覆い尽くす。
だが、相手がそう来るのであればこちらにもそれ相応の手段がある。
「一本で充分だな」
そう呟き、右手で握るヴァルクヴェインの先端を、左手で抓む翼刀。
そして今にも振り下ろそうと右腕に力を込めるながら、それを左手でストップをかけて力を溜める。
「槍薙巳一本」
ビュンッ!!
そして左手のストッパーを放し、剣は振り下ろされた。
射出されたのは、一本の刃。
それが綿
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