第五章 Over World
幸せである証拠だから
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たよね?」
「マミちゃんは数年もこの街を護ってきたベテランなんだろ?そう見えるだけさ」
「む。じゃあ私たちじゃできないって言うんですか〜?」
「いいや、そんなことはないよ。君たちの素質も十分素晴らしいものだ。魔法少女になれば、かなりの実力者になるだろう」
「「ホント!?」」
キュゥべえの誘いに目を輝かせるまどかとさやか。
どうやら正義の味方に憧れているようだ。
だが、マミはキュゥべえを下がらせて首を振る。
「あなたたちにできないというわけではないわ。きっと、十分な力になってくれると思う」
「じゃあ・・・」
「でも命を懸けるって、どういうことかわかる?」
「う・・・・」
言葉に詰まってしまうさやか。
確かに、昨日見た使い魔たちは何処かメルヘンチックだったこともあり、さやかやまどかはまだファンタジーのお話に参加できるくらいの考えだ。
無論、中学生の彼女らにそれ以上の考えをしろ、というのは酷という物だ。
だが、もしその考えで魔法少女になりたいと考えているのなら、ならない方が幸せである。
「この魔法少女」とは、そういうものだ。
「そ、そうなんですか?」
「うーん、君たちに生き死にのことを考えてみてっていうのは難しいかもしれないけど・・・正直、スポーツみたいに勝ち負けで考えてるならやめた方がいいかもしれない」
「勝つか負けるか・・・じゃないんですか?」
「違うね。これは生きるか死ぬかの話さ」
「「・・・・・」」
一瞬、翼刀の声色が変わる。
その言葉に、作り物でもなんでもない、本物の何かを見た。
それがなんなのかはわからないが、そんなことないと言い切るにはあまりにも鋭い言葉だった。
「だからね?あなたたちには魔法少女の戦いを見てもらうのと一緒に、魔女の恐ろしさを知ってもらいたいの」
一息ついて、マミが最初の話に戻す。
「魔法少女になるかどうか。それを決めるのはあなたたちだけど、無理してなることはない、ってこと」
「「はい・・・」」
「ま、これから行く先は安心してくれ。俺が絶対に守って見せるから」
「ありがとうございます・・・」
「あと腹減ったらいいなよ?おにぎりとかサンドイッチ持ってきたから」
「はい・・・」
「あと喉渇いたら麦茶とか・・・紅茶の方がいいかな?」
「はい・・・・え!?」
「時間が時間だからやめた方がいいかなと思ったけど、お菓子もそれなりにあるし・・・・」
「なんでそんなに持ってきてるんですか?」
「というかどこから出したんですか!?」
数秒後、公園内の光景
「翼刀さん!!魔
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