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世界をめぐる、銀白の翼
第五章 Over World
二人だったら、心強い
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「ふぇ〜」

「なんか正義の味方みたいでかっこいいですね!!」

感心するまどかとさやか。
しかも今までは、この街にはマミ一人しか魔法少女がいないそうだ。

他にもいたことはあったのだが、ケンカ別れしてしまったらしい。


「つまり今までマミさんが一人で守ってたってことですね!!」

「すごいです!!」


「・・・・魔法少女と魔女、そしてキュゥべえについてはわかった。だけどなんでそれを「EARTH」に教えてくれないんだい?」

「「EARTH」って最近できた組織ですよね?」

「あー、あのよくわかんないところかー」

「でもちょっと前に物凄い戦いをしたって、ニュースでやってたわよね?」

「いつ?」

「さやかちゃん、ニュース見ないからねぇ」

「な、まどかぁ!私をバカみたいに言うなぁ!」

「うひゃあ!?さ、さやかちゃんごめん!!」



姦しく戯れはじめた三人娘は置いといて、翼刀は思考する。


確かショウや蒔風の話ではこの世界は新たに引き寄せられ、結合した世界だ。
恐らく、それによって基礎知識の流布、統合、整合が世界修正されたばかりなのだろう。

本人たちにも、それにほかの土地の人々も、結合などに気が付きはしない。
気が付くことができるのは、世界の構成を理解したものや、翼人のみだろう。

というか、自分も結合したことなんて気づかなかったし。


もし最近に結合したなら、「EARTH」の知識もいつの間にか知ってたということになる。
なるほど、それなら通報されないのも無理はない。


「あの、じゃあ最後に質問いいかな?」

「なんですか?」

「ワルプルギスの夜、って・・・知ってる?」

「・・・知らないですね」

「そ」


翼刀の質問に、マミがちらりとまどかたちの方を見てそっけなく答える。
それに気づき、翼刀もそれ以上は聞こうとはしない。



「キュゥべえの姿が見えるということは、あなたたち二人にも魔法少女の素質があるということね」

「俺にも見えてるけど?」

「君には無理だね。そもそも君は少女じゃないじゃないか」

「そう言うもんなの?」


翼刀の素朴な疑問だが、キュゥべえは興味内容でぷいっ、とまどかたちの方へと視線を送る。


「どうだい?君たちには、叶えたい願いはないかい?」

素質があるならば、即座に勧誘。
まるでセールスマンのようだ。

だがそのキュゥべえにコラ、と声をかけるマミ。


「こーら、急かす男子は嫌われるわよ」

「そうなのかい?」

「そもそもこいつは男子なのかい?」

「二人とも、急なことでまだよくわからないわよね。それで・・・・どうかしら
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