第五章 Over World
二人だったら、心強い
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んだい?というか、あの結界のことも聞きたい。君らももう少し互いを知ろうとしようぜ?」
「危ないです。下がってください」
「あなたに話す必要なんてないわ。どきなさい」
「わーお、上から目線」
だが二人は翼刀を一蹴。
あくまでも自分たちの問題だと言って聞かないようだ。
「だからさ、互いの事情も分からないわけだろ?そんな物騒なもん仕舞ってちゃんと」
「「くどい!!」」
ダンッッ!!
この場を収めようと、なおも声をかける翼刀。
だが二人は業を煮やし、横に飛んだ。
マミは右、ほむらは左。
翼刀を対角線上から外して、互いが互いを狙い、引き金を引く。
発砲音。
弾丸はそれぞれ飛び出し、標的に向かって突撃する。
だが
バキィ!!
発砲音に驚いて目を閉じてしまったまどかが、瞳を開いて見た光景は驚くべきものだった。
翼刀が二人の動きに合わせ、再び直線上に移動している。
左手には剣を握って振り上げており、右手では黄色の弾丸を掴み取っていた。
「な」
「そんな・・・・」
驚愕するほむらとマミ。
当然だ。弾丸を掴み取るなど、通常の人間の所業ではない。
「もう一度言う」
ゴリッ、と
右手の弾丸を握り潰して粉にし、それを地面に落としてから翼刀が言う。
その口調はさっきまでのものではなく
「二人とも、武器を置け」
完全な命令口調。
だが、それだけの絶対性が彼には合った。
翼刀一人に、場を呑まれた。
「くっ・・・」
「動くな!!」
バガガンッッ!!
その状況に、ほむらが左手に装着されている盾に手を伸ばした。
が、それを翼刀が見逃すはずがない。
直後にヴァルクヴェインからの刃が飛翔し、ほむらの後ろの柱に命中した。
コンクリート製のその柱には無数のヒビが入り、ビキビキと音を立てて鉄骨をあらわにした。
驚愕する一同。
そこで翼刀が身分証を取りだし、マミとほむらに勧告した。
「「EARTH」局員、鉄翼刀だ。今すぐ武装を解除しろ。言いたかないけど、これは――――」
―――命令だ。
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「驚きました。「EARTH」の人だったんですね」
「というか君がお隣さんだということの方が驚き。あ、これ引っ越しのあいさつ」
「あ、どうも」
時刻は19時。
ほむらを除いだ翼刀たちは、巴マミのマンションの一室に足を運んでいた
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