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世界をめぐる、銀白の翼
第五章 Over World
正義の魔法少女ですよ
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身を隠すように縮こまった。


「さて、ちょっとびっくりするかもしれないけどパニックにならないでね?」

「あ」

「はい」

「いっくぞー!!せーの!!」



「ティロ・フィナーレ!!!」

ドォンッッ!!




翼刀の掛け声。
二人の身構え。

そしてそのタイミングで、巨大な砲弾が綿毛殿を吹っ飛ばした。


もちろん、翼刀はこれから綿毛どもを軽く蹴散らし、出来た隙で結界から出ようとしていたのだが・・・・


完全に出鼻を挫かれ、唖然としてしまっている。



「大丈夫ですか?・・・・あら?その制服、二人は見滝原中学?」

「あ、はい」

「その子を助けてくれてありがとね」


その子、というのはまどかの抱えている白いのを言っているらしい。
砲撃をぶち込んで現れたのは、黄色を基調にした服装の少女だ。
歳はまどかよりも上だろうか?


「ところで・・・・君はなんだ?その服装は?」


翼刀からのとりあえず、質問。
その翼刀の言葉に、少女はうーん、と少し考えてから、冗談めかしてこういった。



「正義の魔法少女ですよ♪」



ウインク、そして人差し指。
この組み合わせは何ともかわいいものだったが、周囲の状況がそれを許してくれない。

しかし、少女は余裕の態度を崩さない。



「ちょっと待っててくださいね」


そう言うと、帽子を手に取り、右にかざした。
すると帽子の中からマスケット銃が出てきたではないか。

「四次元帽子?」

「それは後で」


帽子をかぶり直し、銃を構える少女。


「さあ、お痛はそこまでよ!!」


ちゃか、と銃を構えて駆け出す少女。




これが、この地の魔法少女との出会いだった。





to be continued

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