第五章 Over World
正義の魔法少女ですよ
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いでたり、どうしてこんなところにいたり、そもそもここはどこなのかだと、質問攻めにあう翼刀。
「ちょ、ちょっとちょっと!!オレもいきなり迷い込んで困ってるんだ。君たちがそこから出てきたってことはそこが出口じゃないのか?」
「えっと・・・違うみたいです。何もないですよ」
「あー、出口と入口は違いますよ結界か・・・まあ迷い込まさせるんだからそりゃそうだわな」
「あの〜、いいですかね?結局ここはどこなんです?」
ピンクの少女と話ていると、落ち着いたのか水色の少女がもう一度聞いてきた。
だが翼刀だってよくわからないのだ。
とりあえずわかるのは
「俺たちは命の危険にさらされているみたいだぜ?」
「えぇ!?」
「綿毛みたいのに食われそうになった。っと、そっちのお名前は会話からしてまどかちゃんにさやかちゃんかな?」
「くわれ・・・あ、はい。私は鹿目まどかです」
「美樹さやかです」
「どうも。鉄翼刀でーす。まあ発見できてよかったよ」
「「え?」」
翼刀はもともと、他に迷い込んだ人を探していた。
こうして見つかったなら良好だ。
「さ、出よう」
「出るって言っても・・・」
「か、囲まれてますよ!?翼刀さんが言ってた綿毛って、あれのことですよね?」
気付くと、翼刀たちの周囲にはあの綿毛がグルリと取り囲んでいる。
どれもが刃をギチギチと鳴らし、今にも食らいつこうとしてきていた。
「大丈夫!!俺が絶対出してやっから」
ニカッ、と笑う翼刀だが、まどかたちは不安そうだ。
そんなまどかたちの頭をワシャワシャと撫で、ヴァルクヴェインを取り出そうとした。
瞬間
「キキギッッ!!」
綿毛が飛び掛かってきた。
翼刀はそちらに気を取られ、とっさに冷蔵庫を振り回してそれを消し飛ばす。
「さっきまでスルーしてたくせにこういう時だけ飛びついてくんな!!」
「よ、翼刀さん!!」
「やめて!!まどかに近づくなぁ!!」
文句を垂れる翼刀。
その後ろではまどかにも綿毛が飛び掛かっていた。
さやかが前に出て庇おうとして腕を広げる。
目の前に迫る歯に恐怖し、彼女は眼を閉じようとするが・・・・
ごォッ!!
ブチっ、ばきゃァッッ!!
物凄い勢いで押し投げ出された冷蔵庫が、宙の綿毛に命中、木端微塵に吹き飛ばした。
更には落下地点の綿毛も一気に消滅し、冷蔵庫は購入から一時間もしないうちに粗大ごみになってしまった。
「返品・・・きかねぇだろうなぁ〜・・・・」
あーあ、と無気力状態のような眼で、投げた体制のまま翼刀が呟く。
その翼刀にさやかとまどかが駈け寄り、
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