第五章 Over World
影少女
[1/8]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「わ、ワルプルギスの夜・・・・・?」
「そう。最強の魔女。一説には絶望という怨念の塊という話もある」
「魔女?」
ショウは説明するが、フェイトたちはいまいち要点を掴めない。
というか、知ったところでこの状況を打破できる情報でないのだが・・・・・・
「魔女というのは呪いを振りまく存在だ。普通の魔女なら、結界に身を隠し、人間を迷いこませ、喰らう」
「そ、そんな存在が・・・・・」
「ま、普通のならな。あのワルプルギスの夜には、結界で身を隠す必要がない」
「え・・・・・」
「存在するだけで破壊を振りまく。その強さゆえに、結界張って隠れる必要なんかないんだ。結界を張って移動し、気まぐれのように出現してはこうしてスーパーセル級の災害を引き起こす」
「どうしてそんなものが今まで誰にも・・・・」
「世界が結合しか為にきたからな、こいつ。元の世界では、大災害と呼ばれるモノの大半はこいつの仕業だと言われている」
そう言いきって、ショウが頭上のそれを見上げる。
(そう、魔女は一般人には見えない・・・・が、それは"No name"の中で、"フォルス"に目覚めた魔法少女たちは例外だ。この世界は各属性が100%ずつとかいうおかしな構成になっちまってるからな・・・見えるのはその為か?それとも、魔力適性のある者しか見えないのか・・・・)
「ま、それはどうでもいいか・・・ったく、なんでこんな世界に・・・・・俺のせいか」
思考し、愚痴を垂れ、そして大本の原因が自分だと自覚して少し落ち込むショウ。
だが、今はそれどころではない。
「きゃあああああああああああああ!!!」
「な、なにこれウブッ!?」
「こ、来ないで・・・来ないで・・・・アァッ!!!」
周囲の選手たちが、影少女たちに憑りつかれていっている。
憑りつかれた少女は意識こそはっきりしているものの、身体の自由がきかない。
身体の一部に黒い綿毛のようなものが引っ付いており、それが憑りつかれた証としてはっきりと分かった。
そうはさせないと、翼刀や唯子が周囲の影少女を斬り裂いていくが、数が多すぎてカバーできない。
しかも、憑りつかれた少女たちが攻撃してくるので
「舜さん!!おっつかないです、手を貸してください!!!」
「よくもみんなを・・・せヤァッ!!ッ!!こっち・・・来ないの!!」
憑りつかれた少女たちを倒し、翼刀のヴァルクヴェインが癒しの力で憑りついた影少女を滅していくが、そうして助けた少女に影少女が憑りつこうとし、さらには憑りつかれた少女も翼刀たちに襲い掛かってくる。
結局、救い出してもまた憑りつかれてしまい、いたちごっこ状
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ