第五章 Over World
不吉な雲と二回戦
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そんなこんなで、唯子の二回戦は終わった。
オットーに泣きついて、皆に慰められるコロナ。
唯子もごめんね、と言いながら笑って頭を撫でていた。
まあコロナもガチ泣きというよりはギャグ調の泣きだったし。
他のステージでも、二回戦が終了していく。
これでまた休憩をはさんで第三回戦となる。
が―――――
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「何だこの計器の反応は!?」
「さっきまでこんな反応無かったぞ!?」
「急に出現したんです!!自然現象とは思えません!!」
「ま、まて・・・・この先って言ったら・・・・」
「か、格闘大会やってるドームじゃないですか!!」
「関係各所に連絡を取れ!!ハザードレベル7!!スーパーセル級の大嵐が来るぞ!!!」
「きょ、局長・・・・」
「なんだ」
「あの嵐の中に・・・・魔力反応が・・・・・」
「なに?」
「しかも・・・巨大な人型をしたものが、逆さまに浮遊しています・・・!!!」
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ピンポンパンポーン
『ただいま、ミッドチルダに暴風警報が発令されました。観客、選手の皆さんはスタップの指示に従って、速やかに避難してください。繰り返します。ただいまミッドチルダに――――』
「な、なに!?嵐!?」
「どういうことだ!!さっきまで確かに風は強かったが、嵐なんてものが来るほどではないぞ!!」
観客も選手もざわつく。
当然だ。
そんな大嵐であるならば、ミッドの気象センターが予測できていないわけがない。
だが、現に来ているのは大災害レベルのスーパーセル。
大会は中断され、観客の避難に全力が注がれていた。
「押さないでください!!決して走らないで・・・・」
「避難経路はこちらです!!パニックにならないで、走らずに向かってください!!」
さっきまでの歓声が、すべて悲鳴と怒号に変わっていた。
晴れていた空は一瞬にして暗雲に覆われ、まるでこれから先の事態を暗示しているようだった。
と、そこで
《キャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!!》
空から、笑い声が聞こえてきた。
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