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世界をめぐる、銀白の翼
第五章 Over World
不吉な雲と二回戦
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の外周のてっぺん。
仮にコロシアムをお椀にしたならその淵の一番上で、翼刀を行かせて蒔風とショウが残った。


「で?」

「新たな世界の結合。その際構築を計算したら、出るかもしれないという結果が出た、ってのは話したな?」

「ああ、だから確実性はないと」

「40%とか言いながら、実はそれすら机上の空論を越えていない。だから大会中止も呼び掛けるわけにはいかなかったんだが・・・・」

「まあ赤銅の戦いで一回延期になってるくらいだからな」

「・・・こりゃくるぞ」

「オレらでどうにかできると思うか?」

「撃退か、やり過ごすくらいにはな。ありゃ怨念の塊だ。ヘタすりゃ紀元前からの」

「あー、確かそうだったな」

「覆すには根源から何かをいじくらなきゃならん」

「うーむ」



そう言いながら、蒔風目を凝らして遠くの空を見る。



暗雲が立ち込めていた。




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『では!!外の方は少々風も強くなってきましたが、第二回戦を始めたいと思います!!』


司会者の言葉やアナウンスに従って、選手たちがそれぞれのリングに上がる。
ヴィヴィオ、リオ、回復したアインハルト、遠くの方では知った顔もちらほらと。


「なんか私たちおざなりにされなかった?」

「言わないで!!」



そして


『こちらのリングでは、またまた「EARTH」所属VSチームナカジマのメンバーで対決だ!』



「綺堂唯子選手、コロナ・ティミル選手。リングに上がってください」

「「はい!!」」



審判に呼ばれ、リングに挙がる二人。
さっきの試合からして、恐らく審判がついたのだろう。


だが審判からしても、あんなもん自分がいたところでどうにかできるものではないだろ!!と内心突っ込んでいる。


だから



「あの・・・・何かあったらお願いしますね」

「オレに頼んじゃうの?それ」


翼刀に済みませんが、と手を出して頼んできた。
まあ確かにそうする気ではあったけど。

ちなみにコロナのセコンドはオットーがついている。



「大丈夫じゃね?すぐに終わるかと思うし」

「は?」


「余裕ですね。先ほどはアインハルト様に負けてしまったのに」

「いやぁ、俺と唯子は戦い方違うし」

「そうなんですか?」




『では各リング!!試合・・・開始ィッッ!!』

プーーー!!!



ブザーが鳴る。
それぞれの試合が始まった。



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