第五章 Over World
翼刀VSアインハルト
[9/9]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
かなバランスの崩れか
一歩、その場から後退していた。
ザワッ!!
オオオォォォォオオオオオ・・・・・・
観客がざわめき、関心の声が上がる。
じゃあ引き分けか?ポイントはどうだ?
だが蒔風がそれを制し、審判がカメラを手にしてアインハルトに近づく。
その足元にカメラを向け、モニターに移された。
そして、彼女が足をゆっくりと持ち上げると
そこには、砕けたステージのかけらが、しっかりと挟み込まれていた。
「オオオオオオおォォォォォおっォォオオオオオオオオオ!!!!」
『ご覧頂けましたでしょうか!?何という幸運、なんという奇跡!!あれだけの衝撃の中、まさかこんな小さな石っころが砕けることなく彼女の足元で支えていたとは!!まさに縁の下の力持ちとはこのこと!!!』
司会者が興奮して叫ぶ。
その結果がまだ頭に入ってきてないアインハルトの体が、ぐらりと揺れて翼刀に支えられた。
「しっかりしろよ。おめでとう。君が勝者だ」
「え・・・あ・・・はい?」
ワァァアアアアアアア!!!
いまだ何が起きているのかよくわかっていないアインハルトだが、この熱気の中やることだけはわかっているようだ。
翼刀に肩で支えられ、疲労で立たない足は半分引きずられながらも、彼女は拳を握りしめ――――
バッッッ!!
空高く、思いっきり突き上げた。
ウォォォオおオオオオオオオオオオオオオオオ!!!
その動作に、観客が一層沸く。
ヴィヴィオ達の迎える控室に入るころには、アインハルトは寝息をたてて眠ってしまっていた。
外ではまだ、司会者が叫んでいた。
「この勝負!!確かに運が作用したかもしれませんが、一体誰がそのことをとがめましょうか!!なんという剛胆!!なんという優美!!なんという技量!!我々は知っている!!決してこれは運ではないと!!彼女の実力のうちであると!!この結果に不満を持つ者はいないでしょう!!!それほどに見ごたえある、素晴らしい勝負でした!!!ありがとう!!鉄翼刀!!そしておめでとう!!アインハルト・ストラトスーーーーー!!!!」
to be continued
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ