第五章 Over World
翼刀VSアインハルト
[8/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ていた。
「是ァッ!!」
バガァッ!!
そして、神速の振り下ろし。
それを翼刀が最初にこの技を受けたときのように腕をクロスして受け止める。
アインハルトの足先からは力が絶えず流れだし、次々と腕に送り込まれて行っている。
一方、翼刀もこれをガードしていた。
クロスした腕でガードし、その接点から不動拳を叩きこんでいる。
が、今回に限ってそれはガードと呼んでいいのかどうか。
衝撃を以って弾くのはいいが、すぐ彼女の腕は少し浮きあがるだけですぐに戻ってきてしまうのだ。
つまり、何度も叩きつけられている状態である。
無論、アインハルトの腕や、これだけの状況では全身にまで不動拳の衝撃が叩きつけられている。
つまりここからは我慢比べである。
「うォォォォオオオオオオオオおお!!!」
「ハァァァあああああああああああ!!!覇王!!」
ベキィッっ!!
アインハルト、気合一発。
気合と共にさらに力を押し込んだことで、翼刀自身は耐えられてもステージの方が崩壊していった。
そしてここから!!!
「断!!」
がゥッ!!
「空!!!」
ビキッ、ボゴゥッっ!!
「拳ッッ!!!」
ゴッ、ドォォオオンッッ!!!
爆発。
そう、爆発だ。そうとしか見えない。
耐える翼刀に、攻めるアインハルト。
その二人の姿が、砕け散った闘技場の土煙に消えていった。
「!!!」
「二人は!?」
その光景に、観客だけでなく周囲で試合を行っていた選手すらもが固唾をのんで見守る中、その土煙がゆっくりと晴れてきた。
二人の態勢はそのままだ。
ただ両者とも攻撃はしておらず、その態勢のままで固まっている。
ステージは割れ、さらに大きな穴が開いており、その穴の中に翼刀とアインハルトはいた。
ステージの台座がなくなればそこは地面、つまりは場外だ。
二人とも足をついている。
この場合、翼刀は一歩動くことが許されているので、残されたステージに足を伸ばせば勝ちだろう。
しかし、二人はその場から動かない。
「ジャッジだ!!!モニター!!」
その二人を見て、蒔風が叫ぶ。
すると空中に巨大モニターが出現し、そこに試合の光景が映し出された。
シーンは、翼刀とアインハルトが土煙に消えた瞬間だ。
足元を拡大する。
土煙の発信源だけあって最初こそは何も見えないが、着地の衝撃ですぐに払われる。
ステージが割れて、その先が見えた。
二人の足が着地する。
瞬間
翼刀の右足が、勢いに耐えられなかったのか、わず
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ