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世界をめぐる、銀白の翼
第五章 Over World
翼刀VSアインハルト
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「翼刀さん」

「なん・・・だっっ!!」

スパァン!!


アインハルトの呼びかけに、翼刀がさっきの状態になって応える。
それに対し、アインハルトが構えながら話を進めた。


「ありがとうございます。全力で相手していただいて」

「いや、別に・・・・」

「ラウンドごとに合わせてくださってるんですよね?」

「そんなことはないよー?」

「隠さなくても・・・・」


あくまでも本気だと言い張る翼刀だが、顔を見ればわかる。
彼はアインハルトの全力に合わせた全力で戦っている。


「だから、私も本当に全力で行きます」

「お?」


翼刀が気付く。
アインハルトの構えは内股で、前腕の甲の部分を前に出している形だ。

空手で言うと「三戦」と言われる型。


それ自体は珍しくない。
この形はある種の完成形なので、どの武術でもこの形に近いものになるだろう。



だが、彼が驚いたのはそこからだ。



「はァァァアアアアア!!!」

「な、これは・・・・!?」

「出し惜しみなんてしません。ここで全てを――――」


ドォッッ!!


「出し切ります!!」


瞬間


アインハルトの全身から独特の魔力光が発せられていき、更にその光に、虹色の光が織り混ぜられて行っていた。


「あぁぁあアアアア!!メディテーション!!!」

「馬鹿な・・・!!」



「うっそ!?あの子こないだの私見て習得しちゃったの!?」

「覚えのいい子だとは思ってたけど・・・」

「すご・・・・」



「うお!?ちょっとあたしも知らないんだけど!?」

「魔力っつー門があるから幾分かは確かに習得しやすいかもしれないがよ、これはさすがに俺もびっくりだ」

「ってかこの魔力量さ、非殺傷とか防護フィールド効いてるからってまずくないか!?」

「あー、俺の方でもバリア張っとくかー」



「うわ、リング外周防護壁のレベルがマックスになった」

「いっけー!!アインハルトさん!!」

「勝っちゃえーーーー!!!」




噴き出す気力と魔力。
そのブレンドが、光の粒子となって吹き荒れる!!!


「行きます!!」

フッ

「ッッ!?」

ドォンッッ!!!


アインハルトの声。
それと同時に彼女の姿が消え、次の瞬間には翼刀の目の前に現れていた。

その際ストップの為に踏み込んだ足がステージを砕き、小規模な爆発が巻き起こった。

そう、まだ攻撃は行われていない。


その中で翼刀はしっかりとアインハルトを捉えていたし、アインハルトも攻撃の準備は出来上がっ
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